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弱い思考

叢書・ウニベルシタス 977

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2012年8月
ISBNコード 978-4-588-00977-8
4-588-00977-X
税込価格 4,400円
頁数・縦 374P 20cm

商品内容

要旨

暴力性をともなう形而上学との決別。エーコなど、現代イタリアの思想家11名による論集。世界的に影響を与えた哲学アンソロジー。

目次

弁証法、差異、弱い思考(ジャンニ・ヴァッティモ)
経験の過程でのさまざまな変容(ピエル・アルド・ロヴァッティ)
反ポルフュリオス(ウンベルト・エーコ)
現象を称えて(ジャンニ・カルキア)
弱さの倫理―シモーヌ・ヴェーユとニヒリズム(アレッサンドロ・ダル・ラーゴ)
「懐疑派」の衰朽(マウリツィオ・フェッラーリス)
ハイデガーにおけるlucus a(non)lucendoとしての開かれ=空き地(レオナルド・アモローゾ)
ウィトゲンシュタインと空回りする車輪(ディエーゴ・マルコーニ)
雪国に「城」が静かにあらわれるとき(ジャンピエロ・コモッリ)
カフカのアイデンティティなき人間(フィリッポ・コスタ)
社会の基盤および計画の欠如(フランコ・クレスピ)

出版社
商品紹介

西洋形而上学は絶対的価値、真理、普遍といった「強い思考」であり、暴力性がそなわっているとして、それとの決別を宣言する。

著者紹介

ヴァッティモ,ジャンニ (ヴァッティモ,ジャンニ)   Vattimo,Gianni
1936‐。イタリアの哲学者・政治家。トリーノ大学卒。トリーノ大学教授。哲学、美学
ロヴァッティ,ピエル・アルド (ロヴァッティ,ピエルアルド)   Rovatti,Pier Aldo
1942‐。イタリアの批評家。ミラーノ大学卒。同大学でエンツォ・パーチの助手を勤めたのち、1976年からトリエステ大学で現代哲学史の講義を担当。また、同じ1976年、パーチの死去にともなって、パーチが1951年に創設した哲学誌『アウト・アウト』の編集長を引き継ぎ、現在にいたる
上村 忠男 (ウエムラ タダオ)  
1941年生まれ。東京外国語大学名誉教授。専攻は学問論・思想史
山田 忠彰 (ヤマダ タダアキ)  
1951年生まれ。1983年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。現在、日本女子大学人間社会学部教授。専攻は倫理学・美学
金山 準 (カネヤマ ジュン)  
1977年生まれ。2011年、東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院准教授。専攻は社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)