とりかえばや物語
文春文庫 た3−51
出版社名 | 文藝春秋 |
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出版年月 | 2015年10月 |
ISBNコード |
978-4-16-790469-2
(4-16-790469-1) |
税込価格 | 737円 |
頁数・縦 | 234P 16cm |
書店レビュー
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- 福文堂書店本店 (愛知県名古屋市中区)
平安貴族の家に生まれた若君と姫君。
性格があべこべで、若君は女らしく、姫君は男らしく成長してしまいます。
父親はなんとか性格を入れ替えたいと思いますがままならず、
とうとう若君は女として、姫君は男として成人してしまうのです。
男として出仕する姫君に男としての結婚話が持ち上がり、更には若君も帝に見初められ入内することに。
どちらも性別を偽っていることがバレたら一族郎党破滅の危機。
どうやって凌ぐのでしょうか!?
平安時代にこの物語が書かれていたというのが、驚きです。
日本人、昔から変わってないじゃん!
時代が変わって、環境も変わって、思想も変わって、言葉も変わって、生活様式も変わって、
いろんなものが変化していますが、
男女の本質というのは昔の昔から変わらないのでしょうねぇ。
しっとりと穏やかな文章でつづられる物語は、
「男女入れ替わりラブコメ」といえど、大人な雰囲気も漂います。
設定の面白さと平安の雅な空気が存分に楽しめる一冊です♪(2016年5月12日)
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出版社・メーカーコメント
男の子みたいな姫君と、女の子みたいな若者が繰り広げる痛快平安ラブコメディ 都で評判の権大納言家の凛々しい若君・春風と、美しくたおやかな姫君・秋月。実はこの異母兄妹、春風は姫君で、秋月は若君。「ああ、このふたりをとりかえられたらな・・・・・・」という父・権大納言の願いもむなしく、ついに二人は正体を隠して宮中デビュー!!春風は帝のおぼえめでたく出世街道まっしぐら、秋月は女東宮の尚侍として寵愛され後宮の花となって・・・・・・偽りの生活はどこまで続くのか!?