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共生への道と核心現場 実践課題としての東アジア

サピエンティア 46

出版社名 法政大学出版局
出版年月 2016年7月
ISBNコード 978-4-588-60346-4
4-588-60346-9
税込価格 4,840円
頁数・縦 415,3P 20cm

商品内容

要旨

「核心現場」とは、沖縄、朝鮮半島、台湾のように歴史的矛盾が凝縮された「分断」の場所であるとともに差別において苦しみのあるすべての現場を指す。分断構造と構造的差別を解体し、既存の学術制度を超える「共感と批評としての歴史学」と「社会人文学」を提唱。そこに生きる人々の苦しみを受けとめ、現実に触発された実践的な共生への道を提示する。

目次

プロローグ 核心現場から問い直す「新しい普遍」―東アジア分断構造克服への道
第1部 東アジア論(核心現場に見いだす東アジア共生への道
連動する東アジア、問題として朝鮮半島―言説と連帯運動の二〇年
東アジア論と近代適応・近代克服の二重課題
平和に対する想像力の条件と限界―東アジア共同体論の省察)
第2部 中国‐韓国‐台湾(中華帝国論の東アジアにおける意味―批判的中国研究の模索
変わるものと変わらないもの―韓中関係の過去、現在、未来
私たちにとって台湾とは何か―韓国‐台湾関係を問い直す)
第3部 社会人文学と批判的学問(社会人文学の地平を開く―その出発点としての「公共性の歴史学」
共感と批評の歴史学―東アジアの歴史和解のための提言
地球地域学としての韓国学の(不)可能性―東アジアの歴史和解のための提言
「東洋史学」の誕生と衰退―東アジアにおける学術制度の伝播と変形
韓国における中国学の軌跡と批判的中国研究
解説と対話 白永瑞―同時代の証言者)

著者紹介

白 永瑞 (ペク ヨンソ)  
1953年生まれ。専門は中国現代史、東アジア現代史。ソウル大学校大学院博士課程修了。文学博士。翰林大学校史学科副教授などを経て、現在、延世大学校文科大学史学科教授兼文科大学長。(韓国)現代中国学会会長。(韓国)中国近現代史学会会長、延世大学校国学研究院長などを歴任。『創作と批評』の編集主幹、『台灣社會研究』の編集委員なども務め、研究者・教育者だけでなく編集者としても活躍
趙 慶喜 (チョウ キョンヒ)  
聖公会大学東アジア研究所HK(Humanities Korea)教授。専門は社会学。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。東京外国語大学にて博士号(学術)取得
中島 隆博 (ナカジマ タカヒロ)  
東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国哲学、比較哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)