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大学の組織とガバナンス

高等教育研究論集 第1巻

出版社名 東信堂
出版年月 2019年3月
ISBNコード 978-4-7989-1536-4
4-7989-1536-X
税込価格 3,850円
頁数・縦 315P 22cm

商品内容

要旨

欧米や東アジアの大学改革と比べこの30年のうちに大きく遅れを取っている日本の問題は、研究の質的量的劣化と大学の組織改革・ガバナンスである。90年代大学大綱化から始まり国立大学法人化を経て様々な改革が進められてきたが、見るべき成果はない。本書は研究の薄い日本の大学組織・ガバナンスについて、大学政策論、法人制度論、組織理論、管理運営マネジメント論、学長リーダーシップ論、学長選考システム、大学職員論、大学団体論など多様な視点から切り込んだ、第一級の大学の総合的研究である。

目次

第1部 大学の組織(組織とガバナンスをめぐる諸論点
大学組織改革の何が問題か
大学の組織変化と組織改革―連携・連合・統合
縮減期の高等教育政策―大学統合・再編に関する一考察
2010年代の大学組織改革をめぐる政策展開)
第2部 大学の運営(大学組織の構造と管理運営
国立大学法人制度論
再論・国立大学法人制度
企業的大学経営と集権的分権化)
第3部 大学運営の主体(教育マネジメントと学長リーダーシップ論
国立大学長の選考制度―誰を、どう選んできたか
国立大学事務職員論から「大学人」論へ
高等教育研究と大学職員論の課題
ガバナンスにおける大学団体の役割)

著者紹介

羽田 貴史 (ハタ タカシ)  
広島大学名誉教授・東北大学名誉教授。北海道大学大学院教育学研究科博士課程中途退学、福島大学教育学部助手、講師、助教授、広島大学大学教育研究センター助教授、教授、高等教育研究開発センター教授、東北大学高等教育開発推進センター教授、高度教養教育・学生支援機構教授、同副機構長、同大学教育支援センター、キャリア支援センター長、学際融合教育推進センター長を経て2018年3月退職。この間、国立大学協会教員養成特別委員会専門委員、調査研究部研究員、調査企画会議委員、日本私立大学協会附置私学高等教育研究所研究員、大学基準協会高等教育のあり方に関する研究会委員、公立大学のあり方に関する委員会委員、公正研究推進協会(APRIN)理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)