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言語接触 英語化する日本語から考える「言語とはなにか」

出版社名 東京大学出版会
出版年月 2019年5月
ISBNコード 978-4-13-083079-9
4-13-083079-1
税込価格 4,180円
頁数・縦 340P 21cm

商品内容

要旨

100年後、この国はどんな言葉を話しているのだろうか。人工知能の出現と浸透が「人間とはなにか」を問うように、多言語社会の到来は「言語とはなにか」を問う。それらの問いはそれぞれに、“人間性”を際立たせ、“言語性”を突き詰めさせるのかもしれない。「言語接触」はその問いを解く重要な鍵であることはまずまちがいない。

目次

プロローグ
第1部 言語接触を考える基礎―言語接触とはどのようなもので、そもそも言語とはなにか(言語接触とはなにか
言語における固有と外来
人間の言語能力と言語多様性)
第2部 日本語の歴史を考える視点―日本語にもある、さまざまな出会いの経験。そこにある「言語接触」とは(日本語と漢語・漢文
近代日本の国語政策
日本語の現代的諸相)
第3部 文化の生態系を考える視点―言語は人々の生活においてどのような機能を担っているのか(言語接触から見た琉球語―琉球語の多様性の喪失
文化(生態系)を映し出す言語の“かたち”
英語詩の中のアイルランド)
第4部 日本語の未来を考える視点―英語は日本語の将来にダメージを与えるのか(英語化する日本語とその未来
外来種論争から考える日本語と英語
英語侵略に抗うための、ことばの教育)
エピローグ―この本をまとめるなかで考えたことなど