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無の国の門 引き裂かれた祖国シリアへの旅

出版社名 白水社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-560-09754-0
4-560-09754-2
税込価格 3,520円
頁数・縦 294P 20cm

商品内容

要旨

内戦下のシリア。祖国を逃れた作家が一時帰還し、絶え間ない爆撃の下、反体制派の人々の間で暮らしながら、同胞たちを訪問し、それぞれの苦悩と挫折に耳を傾けた一年間の記録。語り伝えることを通じて、内戦という過酷な現実と向き合う試み。世界16か国で翻訳された記録文学の白眉!

目次

一度目の門
二度目の門
三度目の門

おすすめコメント

祖国を逃れた作家が一時帰還し、反体制派の人々の苦悩と挫折に耳を傾ける。記録する行為を通じて内戦という過酷な現実と向き合う労作

著者紹介

ヤズベク,サマル (ヤズベク,サマル)   Yazbek,Samar
1970年、シリア・ラタキア県ジャブラ生まれ。99年、短篇集『秋の花束』を刊行、文筆生活に入る。アサド大統領と同じくイスラーム教アラウィー派の一族の出身でありながら、2011年以降、一貫して反アサド政権の立場をとり、逮捕・拘束を経て同年夏にシリアを脱出。現在、一人娘とともにパリ在住。小説家、シナリオライター、編集者、ジャーナリストとして活躍する一方、女性を支援するNPO団体を設立。2010年、40歳未満の優れたアラブ作家「ベイルート39」の一人に選ばれる。2011年に始まったシリア蜂起の最初の4か月の日記に基づく長篇小説『交戦』を2012年に刊行。英訳は同年の国際ペンクラブのピンター文学賞「勇気ある国際的作家」を受賞した。2015年、本書『無の国の門』を刊行。現在までに16か国で翻訳され、仏訳は2016年度フランス最優秀外国文学賞(エッセイ部門)を受賞した
柳谷 あゆみ (ヤナギヤ アユミ)  
慶應義塾大学文学研究科後期博士課程単位取得退学。早稲田大学、慶應義塾大学、首都大学東京、亜細亜大学非常勤講師(アラビア語担当)。歌人として第一歌集『ダマスカスへ行く 前・後・途中』(2012年)で第五回日本短歌協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)