• 本

微笑む言葉、舞い落ちる散文 ローベルト・ヴァルザー論

出版社名 鳥影社
出版年月 2020年3月
ISBNコード 978-4-86265-799-2
4-86265-799-0
税込価格 2,420円
頁数・縦 397P 20cm

商品内容

要旨

なぜ、ヴァルザーはかくも重要なのか?20年以上にわたるヴァルザー読解を通じて、今、この問いに答える。多くの作家たちに愛されつづけたヴァルザーの文学的闘いの足取りを多様な方法で浮かびあがらせる。

目次

第1部 『ローベルト・ヴァルザー作品集』を読み解く(「散歩文」の原風景―散文小品『グライフェン湖』を読む
「母の言葉」と「王子言語」のあいだから生まれる虚構言語―初期小劇『白雪姫』を読む
「母の言葉」の喪失を埋めてゆく散文―ベルリン時代の長編小説『タンナー兄弟姉妹』をその前史から読む
「大ベルリン」vs「小ヴァルザー」―ベルリン時代、ビール時代の散文における差異化の運動を読む
「はじめて書きつけた慣れない手つきの文字」に出会うための散歩―ビール時代の中編作品『散歩』を読む
「ミクログラム」のもたらす幸福―ベルン時代の長編小説『盗賊』を読む)
第2部 翻訳からヴァルザーの原作を読み直す(『白雪姫』全訳
「イメージ」、「意味」、「物語」の/に抗する、レトリックを翻訳する―『白雪姫』の英・仏・日本語翻訳比較分析
絵で描く存在を文字で描く存在を翻訳する―ベルン時代の散文小品『ヴァトー』を読む)

著者紹介

新本 史斉 (ニイモト フミナリ)  
1964年広島県生まれ。専門はドイツ語圏近・現代文学。翻訳論。現在、津田塾大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)