レオナルド・パラドックス ダ・ヴィンチノートから見える言葉とイメージの交わり
出版社名 | ビジネス教育出版社 |
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出版年月 | 2020年3月 |
ISBNコード |
978-4-8283-0772-5
(4-8283-0772-9) |
税込価格 | 6,600円 |
頁数・縦 | 300P 25cm |
商品内容
要旨 |
レオナルド・ダ・ヴィンチはイタリア・ルネサンスにおける傑出した人物である。本書において著者ヨースト・カイザーは、レオナルドが書き残した手稿をもとに、レオナルドの思考の原動力となった、言葉とイメージの対比について論じる。その結果、レオナルドの思考と実践の核心にあるパラドックスが鮮明になるとともに、ルネサンス期の主要な論点として文化と自然のせめぎあいが浮かびあがる。本文の各章では、書かれた文字の姿かたちに向けられる視線、文化を越え自然に回帰する道筋としての絵画、言葉との対比によって生みだされる図像の意義、絵を描くことと言葉を綴ることの差異とその時間認識の相違が明かされる。 |
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目次 |
第1章 視覚でとらえる文字の姿(ペンの記憶 公証人の息子として |
おすすめコメント
『モナ・リザ』の完成までに15年の歳月をかけ、活版印刷流行の中、肉筆の持つ独自性にこだわったレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼が残した膨大なメモや素描、絵画をもとに、言葉とイメージに関する彼の思考を詳細にたどることによって、ダ・ヴィンチ芸術の原動力が“パラドックスだった”ことを解明する。例えば、ダ・ヴィンチの自然に対する考え方がスフマート技法を生み出す一方、言葉による表現との間で矛盾を生じさせるパラドックスは一読の価値あり。オールカラー 60点の図版入り。