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日本書紀1300年史を問う

出版社名 思文閣出版
出版年月 2020年6月
ISBNコード 978-4-7842-1990-2
4-7842-1990-0
税込価格 9,350円
頁数・縦 442P 22cm

商品内容

要旨

古代から近現代に至るまで、日本書紀を読むという行為は、その時代固有のあらたな「歴史」や「神話」を創造していく、能動的な知の運動であった。日本書紀編纂より一三〇〇年を迎えたいま、国文学、歴史学、神話学、思想史研究などの多領域から、日本書紀の受容史を問い直す。

目次

1 古代(成立前後の日本書紀
天文異変と史書の生成―舎人親王の作品としての『日本書紀』
日本書紀と殯宮儀礼―モガリ(殯)のアルケオロジー
“研究ノート”日本書紀とシャーマニズム(アンダソヴァ・マラル))
2 中世(『釈日本紀』、『日本書紀纂疏』から『神書聞塵』へ―中世における“注釈知”の系譜をもとめて
『八幡宇佐宮御託宣集』の「神代」と「日本紀」
伊勢の日本紀―道祥と春瑜の『日本書紀私見聞』をめぐって
神仏を生む中世の神代巻―大日〓貴から天照、大日霊から大日如来へ
中世神学と日本紀―13〜14世紀における至高の神と霊魂の探求)
3 近世(「附会」と「考証」のあいだ―垂加神道の『日本書紀』解釈
忌部正通『神代巻口訣』と忌部神道
近世儒者の神代巻批判と「神道」「上古」―鈴木貞斎に即して
宣長『古事記伝』と重胤『日本書紀伝』―起源神話の創造として
近世日本における「天壌無窮の神勅」観)
4 近現代(初期ジャパノロジストと日本書紀の翻訳
教派神道の『日本書紀』解釈と朝鮮布教―佐野経彦の「建白書」を中心に
読み替えられた『日本書紀』の系譜と折口信夫
近代歴史学のなかの『日本書紀』―建国神話を中心として)

著者紹介

山下 久夫 (ヤマシタ ヒサオ)  
1948年生。立命館大学大学院文学研究科博士課程修了、博士(文学)。金沢学院大学名誉教授
斎藤 英喜 (サイトウ ヒデキ)  
1955年生。日本大学文学研究科博士課程満期退学。佛教大学歴史学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)