• 本

ジュスタ

東欧の想像力 18

出版社名 松籟社
出版年月 2020年10月
ISBNコード 978-4-87984-393-7
4-87984-393-8
税込価格 2,200円
頁数・縦 199P 20cm

商品内容

要旨

作家・批評家養成機関「文学学校」に入学した語り手「ぼく」は、ひとりの女子学生と出会う。「正義の女」=ジュスタとあだ名された彼女を待ち受ける苦難とは―ルーマニアの反体制派の代表と目される作家パウル・ゴマが、学生時代を回想して綴る自伝的小説。

著者紹介

ゴマ,パウル (ゴマ,パウル)   Goma,Paul
1935‐2020。ベッサラビア(現モルドバ共和国)に生まれる。ミハイ・エミネスク文学・文芸批評学校に入学、のちブカレスト大学文学部に転入。1956年のハンガリー動乱に際し、抗議行動を描いた小説を学部の創作ゼミナールで発表、学生扇動のかどで逮捕される。矯正服役2年と自宅軟禁3年の後、肉体労働に従事。1966年に文芸誌の短編賞を受賞、以後活発に作品を発表するも、体制への非妥協を貫くその姿勢から、活動に掣肘をこうむり続けた。翻訳を通じて西側諸国で注目される一方、本国では孤立を深める。チェコスロバキアの『憲章77』に賛同したことで社会主義への裏切り者とされ、セクリターテの拷問を受け、投獄。その後国外追放処分となり、フランスに亡命した。異国の地で非妥協の声を上げ続けたが、2020年、COVID−19(新型コロナウィルス感染症)により逝去
住谷 春也 (スミヤ ハルヤ)  
1931年群馬県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務を経て、ルーマニアに留学し、ブカレスト大学文学部博士課程修了。以後、ルーマニア文学の研究・翻訳に専念。リビウ・レブリャーヌ『大地への祈り』(1985年日本翻訳者協会特別翻訳功労賞)など訳書多数。2004年、ルーマニア文化功労コマンドール勲章受章。2007年、ナサウド市名誉市民(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)