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異端思想から近代的自由へ

学術選書 103

出版社名 京都大学学術出版会
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-8140-0414-0
4-8140-0414-1
税込価格 2,200円
頁数・縦 355P 19cm

商品内容

要旨

近代思想の萌芽はオッカムに始まると言ってよい。個を離れて普遍はない。教会のカトリシズムという普遍性から個を解放するなかで、近代的な自由が開花する。本書はデカルト、スピノザらいわゆる異端思想家たちが目指したものが、個としての人間の自由に結実し、やがて政治思想、経済思想へと発展する過程を、独自の史観のもとに描く。

目次

序章 唯名論の現代性
第1章 デカルトにおける精神の自由と合理主義
第2章 スピノザにおける思想の自由
第3章 ルソーにおける自然状態と社会状態
第4章 労働、禁欲、善慈の近代思想史
第5章 アダム・スミスの労働のユートピアとその崩壊
第6章 マルクスによるスミス批判
終章 エンゲルスと未来社会

著者紹介

大津 真作 (オオツ シンサク)  
1945年大阪府に生まれる。甲南大学名誉教授。専門はヨーロッパ社会思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)