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ジョージ・エリオット全集 3

フロス河畔の水車場

出版社名 彩流社
出版年月 2022年8月
ISBNコード 978-4-7791-1743-5
4-7791-1743-7
税込価格 6,600円
頁数・縦 612P 22cm
シリーズ名 ジョージ・エリオット全集

商品内容

要旨

希望をすべて、うち捨てることさえできたなら。19世紀英国の田園地帯。少女マギーの安穏な生活は、父の裁判敗訴を引き金に、もろくも崩れ去ってゆく。復讐に燃える兄と宿敵の息子への恋慕の狭間で、少女の心は激しく揺れ動き、そしてまた、いとこの恋人との許されざる愛に苦悩する。

出版社・メーカーコメント

「ずっとそんなふうに自分を苦しめたままでいることはできないよ──」生きることへの深い洞察とリアリズムの融合した英国小説の真髄、新訳で登場。【作品のあらすじ】19世紀、大英帝国として栄華を極める前夜のイギリス田園地帯。製粉と酒造を生業とするタリヴァー家で、個性豊かな少女マギーは父と母、そして誰よりも愛する兄トムと暮らしていた。しかし穏やかで牧歌的な生活は、裁判敗訴をきっかけにした父の死により一変してしまう。父の怨敵に激烈な復讐心を燃やす兄。マギーは宿敵の息子フィリップから激しく純粋な恋情を向けられ、その心に応えたいと願いながらも、しかし兄との絆を断ち切ることはできない。追い打ちをかけるようにマギーの心は、いとこルーシーと婚約寸前の恋人スティーヴンとの狂おしい愛に揺れ動く。人として生きるのなら過去の絆を断ち切るわけにはいかない──少女マギーの葛藤が英国社会の日常を背景に辿られ、当時の知性と現実を描き出す英国小説の傑作。

著者紹介

植松 みどり (ウエマツ ミドリ)  
1970年、津田塾大学大学院博士課程満期単位取得退学。和洋女子大学名誉教授。日本ジョージ・エリオット協会会長を経て現顧問。日本ジェイン・オースティン協会理事。日本文藝家協会会員。イギリス女性史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)