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病と芸術 「視差」による世界の変容

出版社名 東信堂
出版年月 2022年11月
ISBNコード 978-4-7989-1813-6
4-7989-1813-X
税込価格 1,980円
頁数・縦 120P 21cm

商品内容

要旨

コロナ・パンデミック、大災害、悲惨な戦争、革命幻想などの「病気」になるとモノや世界の事象に変化をもたらす。「視差」により今まで見えていたのとは別の層が顔を出す。病気は単なる芸術表現の素材だけでなく、新たな美の発見があることを、夏目漱石、谷崎潤一郎、R・ブルックス、S・モリッシーの最新研究を通して芸術表現の新たな地平が開かれる。

目次

大正デカダンスとその病(結核
神経衰弱 ほか)
現れる身/体に現れる“病”―『細雪』身体不調論(近代/女性/商品
「複製技術の時代」の女性 ほか)
ロメーン・ブルックス(病魔に憑かれたアンドロギュヌス
あるモダン・アマゾネスの生涯)
「健全だったもの」が解けていく―シネイド・モリッシーの病気詩(病気で見えてくるカルチャーの多層性
スペイン風邪とアイルランド文学 ほか)
芸術と病の諸相―まとめ(パンデミックと芸術の歴史
中世の黒死病 ほか)

著者紹介

中村 高朗 (ナカムラ タカオ)  
上智大学文学部フランス文学科卒業、慶應義塾大学大学院美学美術史修士課程修了、滋賀県立近代美術館(現滋賀県立美術館)、横浜そごう美術館、毎日新聞、Bunkamuraザ・ミュージアム、安田火災東郷青児美術館(現在SOMPO美術館)を経て、多摩美術大学教授
谷川 渥 (タニガワ アツシ)  
1948年生まれ。美学者・批評家。東京大学文学部美学芸術学科卒業。同大学院人文科学研究科博士課程修了。東西の芸術史を視野に収め多様な“美的表象”を渉猟、美学と批評を架橋する
丸川 哲史 (マルカワ テツシ)  
1963年和歌山市生まれ。明治大学政治経済学部/同大学大学院教養デザイン研究科教授(現職)。1990年、法政大学人文科学研究科日本文学専攻、修士卒。1990〜1993年、台湾にて日本語専門家として台湾の大学で日本語を教える。2006年、一橋大学大学院言語社会研究科にて博士号(学術)を取得。2008年、北京の中国社会科学院文学研究所にて研究員。専攻は日本文学、東アジア文学・映画・思想論
相馬 俊樹 (ソウマ トシキ)  
1965年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学専攻卒。美術評論家。おもにエロティシズムと幻想表現にかかわる美術について論述・紹介(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)