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ブリヤ=サヴァラン「美味礼讃」を読む

講談社学術文庫 2746

出版社名 講談社
出版年月 2022年12月
ISBNコード 978-4-06-529885-5
4-06-529885-7
税込価格 1,408円
頁数・縦 364P 15cm

商品内容

要旨

18世紀フランスの政治家・法律家にして稀代の美食家が著した『味覚の生理学』。世界中で今も読まれ、『美味礼讃』の邦題でも親しまれるこの書物は、なぜ食の総合学たる「ガストロノミー」の聖典とされ続けるのか。日本の料理文化を牽引した著者が、食・歴史・地理・美術・文学の広汎な知見を総動員し、サヴァランの思考を辿り、料理の精髄を語り尽くす!

目次

第1講 ブリヤ=サヴァランと『味覚の生理学』(ブリヤ=サヴァランとはどういう人だったか
『味覚の生理学』初版その他
『味覚の生理学』の構成、その他)
第2講 食べ物と新しい歴史学(『味覚の生理学』の背景も知っておきたい
ブリヤ=サヴァランの対極にいた人たち
パリの食糧、その他)
第3講 「おいしさ」とその表現(「教授のアフォリスム」を読む
ブリヤ=サヴァランが好んだ料理
「おいしい」という言葉/味の表現)
第4講 ワイン事情(ブリヤ=サヴァランとワインのことなど
一九世紀のワイン事情)
第5講 ガストロノミーとガストロノームの系譜(ガストロノミーとグルマンディーズ
ガストロノームの系譜)

出版社・メーカーコメント

18世紀フランスの政治家・法律家にして稀代の美食家であったサヴァランが著した『Physiologie du Gout(味覚の生理学)』は、「ガストロノミー」、食というものについての総合学の聖典として、世界中で現在まで読み継がれている。とりわけ日本においては、『美味礼賛』という邦題と、「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人であるかを言いあててみせよう」という警句とともによく知られるが、では実際にどのような事が書かれているのか、なぜこの本が、サヴァランという人物が、かくも偉大なものとされているのかについては、詳しく知る者は多くはないだろう。 日本の料理文化を大きく展開させた辻静雄が、食はもとより歴史・地理・美術・文学についての広汎な知見を総動員し、サヴァランの思考を辿り、料理の精髄を縦横無尽に語り尽くす! 【本書より】「私は豚肉を食べています。それで……」と言ったら、ブリヤ=サヴァランは人となりなど言ってくれるどころか、絶句して卒倒してしまうんじゃないでしょうか。 【本書の内容】第一講 ブリヤ= サヴァランと『味覚の生理学』I ブリヤ= サヴァランはどういう人だったかII 『味覚の生理学』初版その他III 『味覚の生理学』の構成、その他第二講 食べ物と新しい歴史学I 『味覚の生理学』の背景も知っておきたいII ブリヤ= サヴァランの対極にいた人たちIII パリの食糧、その他第三講 「おいしさ」とその表現I 「教授のアフォリスム」を読むII ブリヤ= サヴァランが好んだ料理III 「おいしい」という言葉/味の表現第四講 ワイン事情I ブリヤ= サヴァランとワインのことなどII 一九世紀のワイン事情第五講 ガストロノミーとガストロノームの系譜I ガストロノミーとグルマンディーズII ガストロノームの系譜あとがき参考文献 ※本書の原本は、1989年に岩波書店より『ブリア-サヴァラン「美味礼讃」を読む』として刊行されました。

著者紹介

辻 静雄 (ツジ シズオ)  
1933‐1993年。東京生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。大阪読売新聞記者を経て、辻調理師学校(現・辻調理師専門学校)開校。フランス政府よりフランス最優秀職人章名誉賞受賞、教育功労賞シュヴァリエ、農事功労章オフイシエを受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)