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帝国の時代 1875−1914 1 新装版

出版社名 みすず書房
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-622-09592-7
4-622-09592-0
税込価格 6,600円
頁数・縦 231,7P 図版24P 22cm
シリーズ名 帝国の時代

商品内容

要旨

歴史家ホブズボームによる『革命の時代』『資本の時代』に続く、本書『帝国の時代』は、フランス革命(1789年)から第一次世界大戦勃発(1914年)に至る「長い19世紀」を展望する三部作のクライマックスとなっている。「帝国の時代」は、地球の表面積の4分の1がほんのひと握りの国々の間で植民地として分配ないしは再分配された時代である。このいわゆる帝国主義の時代の様相を、著者は流麗な筆致と新鮮な視角で重層的に描き出す。それは豊富な事実と数字に裏打ちされ、視野はアフリカ、ラテン・アメリカ、インド、中国、日本に及ぶ。時代は経済面では、家族経営の小さな会社から、雇われ経営者と事務職・技術者によるビッグ・ビジネスに変わりつつあった。自動車や飛行機、無線電信、蓄音機、映画が姿を現わし、大量消費の時代の幕が開こうとしていた。しかしこの時代、ブルジョワジーは、存立の危機に瀕していたのである。その伝統的道徳的基盤は自らの蓄積した富の影響下で崩れ去ろうとしていた。また、労働者階級の大規模な組織運動も台頭する。進歩と文明の名の下にブルジョワジーが、ブルジョワジーのために作り出した世界に「奇妙な死」が迫っていた。20世紀につながるナショナリズムの変容を描き、21世紀の現在にも示唆に富む書。

目次

第1章 革命百周年
第2章 経済の変容
第3章 帝国の時代
第4章 民主政治
第5章 世界の労動者
第6章 翻る国旗―国家とナショナリズム

著者紹介

ホブズボーム,エリック・J. (ホブズボーム,エリックJ.)   Hobsbawm,E.J.
1917‐2012。1917年アレクサンドリアに生れる。1932年ベルリンに移住。1933年イギリスに移住。1936年イギリス共産党に入党。1939年ケンブリッジ大学で学位を取得。1947年ロンドン大学バークベック・カレッジのレクチャラー、1959年リーダー、1970年教授(社会経済史)、1982年名誉教授。2012年歿
野口 建彦 (ノグチ タケヒコ)  
1941年東京に生れる。1965年慶応大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程を経て、日本大学経済学部教授。1978‐80、86‐87年東京大学教養学部講師、96年慶応大学講師、1980‐81年ケンブリッジ大学クレアホール・カレッジ客員研究員、96年ケンブリッジ大学ベンブルック・カレッジ客員研究員、2014年歿
野口 照子 (ノグチ テルコ)  
1942年天津に生れる。1965年東京女子大学文理学部卒業。2014年歿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)