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上田万年再考 日本言語学史の黎明

出版社名 ひつじ書房
出版年月 2023年3月
ISBNコード 978-4-8234-1170-0
4-8234-1170-6
税込価格 5,720円
頁数・縦 305P 22cm

商品内容

要旨

上田万年は(中略)西洋言語学を日本に導入した人という評価は変わらない。その評価はどこまで正しいのか。そこが本書の出発点である。(中略)長田(2003)で「上田万年はどうみてもアマである」(本書271頁参照)と宣言したので、その検証もすべきだ。さいわいにも新村出筆録・柴田武校訂(1975)『シリーズ名講義ノート・上田万年言語学』というテキストがある。それを丁寧にみていけば上田の西洋言語学理解がわかるはずだ。また、このテキストに取り組んだ人はまだいない。こうしてできあがったのが本書である。

目次

序章 上田万年の学問的評価
第1章 上田万年の生い立ち
第2章 上田の留学前の講演や文章を検証する
第3章 上田万年講義ノートを検証する その1―序文
第4章 上田万年講義ノートを検証する その2―ガーベレンツからの影響
第5章 上田万年講義ノートを検証する その3―上田は何に依拠したのか
第6章 ガーベレンツをめぐって
第7章 「P音考」考
第8章 上田万年の評判―学問環境の整備・政治的手腕・人間性
終章 上田万年像を検証する
補論 「国語という思想」という「おはなし」―イ・ヨンスク著『「国語」という思想』をよんで

著者紹介

長田 俊樹 (オサダ トシキ)  
1954年、神戸市生まれ。インド・ラーンチー大学Ph.D.取得。国際日本文化研究センター助手、総合地球環境学研究所(地球研)教授、国立国語研究所客員教授などを経て、地球研名誉教授及び神戸市外国語大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)