• 本

こころの発達と学習の科学 デジタル時代の新たな研究アプローチ

出版社名 明石書店
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-7503-5566-5
4-7503-5566-6
税込価格 4,950円
頁数・縦 374P 22cm

商品内容

要旨

本書は、人々がどのように学ぶのかについて、神経科学、社会・認知・行動科学、教育学、コンピュータ・情報科学、人工知能・機械学習、工学といった分野から学際的に捉えようとする、新しい科学的研究に焦点を当てたものである。こうした新たな展開からテクノロジーの進歩に基づく魅力的な新しい視点が得られ、それによって、学習における長年の問題が再検討できるようになり、新たな問題が提起され、学びの研究への新しいアプローチが提供される。本書は、これらの研究成果が教育実践、教育政策に与える意義について、さらには、現実世界における教育実践、教育政策から得られた知識と経験が、どのように研究課題や理論構築を要求し、特徴付けているのかについて、議論を促すことを目指している。

目次

こころの発達と学習の科学:序論
第1部 学習者と環境との相互作用(神経科学と教育:幼少期の脳の発達が学校教育に与える影響
固定観念が子供のSTEMアイデンティティと学習をどのように形作るか
人種と教育:学習にとって人種と不平等はどのように重要か
不安と動機付け:生徒の数学と科学の成績における役割
効果的な数の導入:認知科学からの教訓
身振り:学習の科学を開く窓)
第2部 テクノロジーを用いた学習(空間学習のためのテクノロジー
共同注意と学習を結び付ける触媒としてのデジタルメディア
幼児の科学学習支援のためのメディアとの計画的な共同関与
テクノロジーの社会的要素と社会的相互作用から見た学習
知的チューターを用いた基本的な実験計画の指導
大規模な実践的学習研究
野心的な学習実践の広がり
音楽・認知・教育
図形・積み木・パズル・折り紙:空間遊びからSTEM学習まで
インフォーマルなSTEM学習環境:研究と実践の協力関係
学習の科学が科学的能力の評価をどのように変えているか)
第3部 学習の科学におけるグローバルな展開:国際的な視点(香港大学における学習の科学に関する戦略的研究テーマ
教育科学のネットワーク:ブラジルからの提案
オーストラリア学習の科学研究センター
学習の科学は重要か?)

著者紹介

袰岩 晶 (ホロイワ アキラ)  
国立教育政策研究所教育データサイエンスセンター総括研究官。1970年生まれ。早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程等を経て、2010年より国立教育政策研究所。2021年より現職。2015〜2021年に文部科学省「情報活用能力調査に関する協力者会議」委員
篠原 真子 (シノハラ マサコ)  
元国立教育政策研究所総括研究官。1963年生まれ。筑波大学大学院博士課程教育学研究科、同教育学系助手等を経て、文部省でOECD事業を担当。2001年より国立教育政策研究所(〜2023年)。その間、2014年から文部科学省情報教育調査官(〜2023年)
篠原 康正 (シノハラ ヤスマサ)  
元文部科学省外国調査官。1956年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程、英国ウェールズ大学を経て、1995年より文部省(〜2017年)。イギリス等諸外国の教育動向・制度・政策分析に携わるとともに、OECD教育統計関連事業報告書の翻訳・解説を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)