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アジアの独裁と「建国の父」 英雄像の形成とゆらぎ

出版社名 彩流社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-7791-2954-4
4-7791-2954-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 337P 19cm

商品内容

要旨

毛沢東、金日成、ホー・チ・ミン、アウンサン、シハヌーク、ジンナー、ナザルバエフ、カリモフ、ニヤゾフ、李承晩、蒋介石、スカルノ―独裁体制を維持するための正統性シンボルに活用されたこれらの「建国の父」像は、各国の体制よってどのように継承され、変容していったのか。

目次

序 権威主義体制における正統性問題と「建国の父」―比較分析試論
第1部 神格化される「建国の父」(中国 毛沢東のふたつの神話―「二万五千里長征」と「抗米援朝」
北朝鮮 金日成―「偉大な首領様」の神話化
ベトナム ホー・チ・ミン―偶像化が進む民族の慈父)
第2部 権威主義リーダーの交代と「建国の父」(ミャンマー アウンサン―三二歳で暗殺された指導者の歩みと、独立後の顕彰のゆらぎ
カンボジア シハヌーク―復活を繰り返した長命な「建国の父」
パキスタン ムハンマド・アリー・ジンナー―ムスリムの自由を求めた「建国の父」 ほか)
第3部 民主化と「建国の父」(韓国 李承晩―失墜した韓国の「建国の父」
台湾 蒋介石―中華民国在台湾の「建国の父」
インドネシア スカルノ―インドネシアが求めた政治的役割)

著者紹介

根本 敬 (ネモト ケイ)  
1957年生まれ。上智大学名誉教授。専門はビルマ近現代史
粕谷 祐子 (カスヤ ユウコ)  
1968年生まれ。慶應義塾大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)