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響き合うアメリカ文学 テクスト、コンテクスト、コンテクストの共有

出版社名 松籟社
出版年月 2024年2月
ISBNコード 978-4-87984-450-7
4-87984-450-0
税込価格 3,080円
頁数・縦 293P 20cm

商品内容

要旨

19世紀の作家ホーソーンからフォークナー、モリスン、現代のアジア系アメリカンの作家まで、幅広くアメリカ文学を論じる本書は、コンテクストとインターテクストという視点から、作品の特徴や相互影響関係を検討する。テクスト同士の、またテクストとコンテクストの交響を聞き取りながら、響き合う読みの創出へと誘う論考群。

目次

第1部 テクストとコンテクスト(アプトン・シンクレア 歴史のなかの『ジャングル』―描かれたもの、こぼれ落ちたもの、読まれ方の問題
トマス・ウルフ インフルエンザ・パンデミックと戦争とトマス・ウルフ的想像力―『天使よ、故郷を見よ』
シンクレア・ルイス アメリカン・ディストピア小説としての『ここでは起こり得ない』
ウィリアム・フォークナー 『スノープス』三部作の意味と意義
ラルフ・エリスン 『見えない人間』の技法と主題とテクスト)
第2部 コンテクストの共有(ホーソーンの継承者としてのフォークナー 『七破風の屋敷』と『行け、モーセ』における人種とジェンダー表象
ストウの『アンクル・トムの小屋』を書き直すトニ・モリスン 『ビラヴド』再考
二人のマーガレットの南北戦争小説 ミッチェルの『風と共に去りぬ』とウォーカーの『ジュビリー』
ノーノー・ボーイズ ウィリアム・フォークナー、ジョン・オカダ、エドワード・ミヤカワ
戦争、軍隊、性暴力とジェンダー ノラ・オッジャ・ケラーの『フォックス・ガール』とチャンネ・リーの『降伏した者』)
終章 フォークナーと三人の日本作家―芥川龍之介、太宰治、村上春樹

著者紹介

山下 昇 (ヤマシタ ノボル)  
相愛大学名誉教授。専攻はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)