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かなたのif

フレーベル館文学の森

出版社名 フレーベル館
出版年月 2024年6月
ISBNコード 978-4-577-05297-6
4-577-05297-0
税込価格 1,650円
頁数・縦 313P 20cm

NetGalley 会員レビュー

書店関係者

おすすめ度おすすめ度★5

序盤は違和感の連続で戸惑うこともあるでしょう。でも大丈夫、安心して(だけど注意深く)物語を堪能してください。喪失を体験したからこそ、強く強く願うお互いの存在。なんと言っても香奈多のことがどんどん好きになっていくし、応援したくなりました。パズルがはめられていく後半は、『?、?!、!!』の繰り返しとなり、心地よい疾走感と共にページをめくる手が止まらなくなります。なんて美しくて、きらめいていて、胸を深く深く打つ物語だろうー。『かけがえのない大切な存在』について考えさせられる、きみに寄り添う物語。

図書館関係者

おすすめ度おすすめ度★5

「ガラス越しにくぐもる蝉しぐれが、冷房の効いた教室の空気をふるわせる」冒頭の一文で物語に引き込まれました。何度も「そうきたか!」と思いながら、香奈多と瑚子の物語を行ったり来たりさせてもらいました。お互いを大切な友達と思えること、自分に味方がいると思えることが、どれだけ自分にパワーを与えてくれるのでしょう。二人の想いあう気持ちに、読みながらホロリとしました。祐実と香奈多、横田さんと瑚子のこれからも楽しみですね。物語も素敵なのですが、村上さんの言葉や文章の美しさを感じてほしい!

レビュアー

おすすめ度おすすめ度★5

少女たちの美しい友情をあますことなく描きあげた大作。心に効く読書体験でした!主人公は2人の中学1年生。それぞれに孤独を抱えていた彼女たちのくすんだ日常が、刹那の出会いをきっかけに、鮮やかなまでに変わっていきます。心が踊り、よろこびにうち震えるような語らいの末に2人が知ったのは、思いがけない運命の巡り合わせでした。切なる願いがかなっていく高揚感。そして「まさか」がもたらす衝撃。ぜんっぶ持っていかれました。夢いっぱいのストーリー。想像力に秘められた無限の可能性。生きる力と踏み出す勇気をくれる主人公たち。そんなまばゆい魅力に引き込まれ、大人でも時間を忘れて夢中になれました!

上記レビューの提供元:NetGalley(株式会社メディアドゥ)

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商品内容

要旨

友だちのいない香奈多と、友だちをなくした瑚子。それぞれの夢と現実は重なり、ふたりの物語がつむがれる。

著者紹介

村上 雅郁 (ムラカミ マサフミ)  
1991年生まれ。鎌倉市に育つ。2011年より本格的に児童文学の創作を始める。第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作『あの子の秘密』(「ハロー・マイ・フレンド」改題)にてデビュー。2020年、同作で第49回児童文芸新人賞を受賞。2022年、『りぼんちゃん』で第1回高校生が選ぶ掛川文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)