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一〇〇年前の「入試改革」 一九二〇年代中等学校入学難問題にみる教育と選抜

出版社名 勁草書房
出版年月 2025年6月
ISBNコード 978-4-326-25188-9
4-326-25188-3
税込価格 4,400円
頁数・縦 261,13P 22cm

商品内容

要旨

戦前日本で社会問題化した「中等学校入試改革」の実像。一〇〇年前の日本における中等学校入学難問題への対応をめぐり、いかなる社会的論議が巻き起こったのか。史資料をもとに歴史的背景を詳細に論じ、現代に続く教育と選抜の問題の本質に迫る。

目次

序章 なぜ一九二〇年代の「入試改革」が問題なのか
第一章 「中等学校入学難問題」の社会的背景
第二章 「入試改革」をめぐる動向―「中等学校入学試験撤廃期成聯合会」の結成を中心に
第三章 乱立する中等学校入試改革案と争点のありか
第四章 文部省による入試改革の「断行」
第五章 座礁する入試改革
終章 「入試改革」が見落としてきたもの

出版社・メーカーコメント

100年前の日本で社会問題化した中等学校の入学難と「入試改革」の経緯を詳細に分析し、現代に続く教育と選抜の問題を検討する。1920年代の日本における中等学校入学難問題への対応は、どのような帰結をたどったのか。政治的・社会的議論を巻き起こした「入試改革」の経緯を、当時の史資料を繙きつつ歴史的・社会的背景とともに詳細に論じる。さらには、現代の中学受験や高大接続といったアクチュアルな課題も視程に、「教育と選抜」をめぐる検討を行う。

著者紹介

石岡 学 (イシオカ マナブ)  
1977年福島県生まれ、兵庫県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。京都大学博士(人間・環境学)。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、マンチェスター大学research associate、同志社大学文化情報学部助教、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授を経て、2024年度より現職。主な著作に、『「教育」としての職業指導の成立―戦前日本の学校と移行問題』(勁草書房、2011年(第5回日本教育社会学会奨励賞(著書の部)受賞))など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)