
手紙
出版社名 | 毎日新聞社 |
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出版年月 | 2003年3月 |
ISBNコード |
978-4-620-10667-0
(4-620-10667-4) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 357P 20cm |
書店レビュー
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涙が止まらない感動のラスト
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- けやき書房 (大阪府堺市中区)
「白夜行」は、絶望的に空しい少年たちの物語でしたが、本作品はそれ以上の、絶望に生きる兄弟の物語です。冒頭に、兄は、強盗殺人事件をおこします。弟直貴は、以後殺人犯の弟として、苦しみながら生きていきます。それでも励ましてくれる女性にめぐり合い、結婚し、娘を授かります。物語は希望へと向かうかとみえましたが、娘にまで辛い思いが及ぶようになり、ついに兄弟の絆が切られることになります。作者は「殺人者の家族が社会から差別されるのは当然なのだ」と切りこみます。ラストに感動的なシーンが待っています。
(2003年4月21日)
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おすすめコメント
「白夜行」以来久々の“社会派”大作が登場!殺人犯の兄、差別され続ける弟。希望なき世界を彷徨う人生の行方は?あなたが彼ならどうしますか?あなたは彼に、何をしてあげられますか?