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世界文学全集 1−07

ハワーズ・エンド

世界文学全集   1   7

出版社名 河出書房新社
出版年月 2008年5月
ISBNコード 978-4-309-70947-5
4-309-70947-8
税込価格 3,520円
頁数・縦 499,6P 20cm
シリーズ名 世界文学全集

商品内容

要旨

人と人は真に理解しあうことができるのか。思慮深く理知的な姉マーガレットと、若くて美しく情熱的な妹ヘレン。ドイツ系の進歩的な知識人家庭で育った二人は、ある時まったく価値観の異なる保守的なブルジョワ一家と出会う。ふかい緑に囲まれた、この一家の邸ハワーズ・エンドをめぐって、やがて二つの家族は意外な形で交流を深めていく―文学や芸術に重きを置き、人生の意味を探し求める姉妹は、イギリス社会のさまざまな階層の人間に触れながら、それぞれの運命をたどっていくこととなる。人と人とが結びつき、お互いに理解しあうことはいかにして可能になるのか。愛と寛容をめぐる不朽の名作を、吉田健一の香気ある翻訳でおくる。

出版社
商品紹介

人と人が結びつき、理解しあうことはいかにして可能になるのか。理想主義的な姉妹の運命をめぐり、愛と寛容を問いかける不朽の名作。

おすすめコメント

異なる価値観をもつ二人は理解し合うことができるのか。教養志向の強いドイツ系の進歩的な姉妹とイギリスの保守的なブルジョワ家庭の人々の交流を丹念に描き、かけ離れた人間の距離を近づけ結びつけることは可能かを問う静かな人生の物語。映画化。

著者紹介

フォースター,E.M. (フォースター,E.M.)   Forster,E.M.
1879年、ロンドン生まれ。ケンブリッジ大学在学中にG・L・ディキンソンらと交友を深め、後にブルームズベリー・グループへと発展する討論会「使徒団」に参加。卒業後、イタリアやギリシャを周遊。帰国後に短編やエッセイを雑誌に寄稿しはじめる。1905年『天使も踏むを恐れるところ』を発表。続いて、07年『果てしなき旅』、08年『眺めのいい部屋』、10年『ハワーズ・エンド』を発表し、作家の地位を確立する。24年、二度のインド訪問をもとに『インドへの道』を執筆。44年国際ペン・クラブ会長、46年キングス・カレッジの名誉特別研究員となり、70年に91歳で没するまでエッセイなどを発表しつづける
吉田 健一 (ヨシダ ケンイチ)  
1912年、東京市生まれ。小説家、文芸評論家。著書に『ヨオロッパの世紀末』(野間文芸賞)など。1977年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)