デジタル教育は日本を滅ぼす 緊急提言! 便利なことが人間を豊かにすることではない!
出版社名 | ポプラ社 |
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出版年月 | 2010年8月 |
ISBNコード |
978-4-591-12068-2
(4-591-12068-6) |
税込価格 | 1,540円 |
頁数・縦 | 203P 22cm |
シリーズ名 | デジタル教育は日本を滅ぼす |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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改革の名のもと、変えてはいけないものまでも変えようとしている
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
本書を読み終え、過熱した頭を冷やすためテレビのスイッチを入れると、ちょうどクイズ番組が放送されていた。それを眺めていてふと気付いた。彼らの頭の良さに見えるものは、反射神経そのものにすぎないのではないだろうか?と。
それと同じことが、今進行中の学校教育のデジタル化により一層促進される、と著者は語る。確かに近代科学の発達は、物事をデジタル化し予測の出来る便利さをもたらした。しかしながら近代科学のしたことは、実は対象を計量できるものに絞ることから始まった。それは人間の営みのなかでほんのわずかな一部分にすぎない。狭い枠に人間を押し込めたその代償として、われわれは行動の自由や生活の便利さを手に入れることが出来たのだ。
それだから、いま一見豊かに見える世の中で、生きにくさを感じる人や社会生活から落伍してゆく人がいるのも当然の帰結といえるだろう。
精神活動に携わる者は常にこういうことを頭に入れておかなくてはいけない。以上のようなことを踏まえて本書に取り組んでみられたい。きっと深刻な問題がそこにあることが見えてくるだろう(のり)(2010年9月16日)
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商品内容
出版社 商品紹介 |
書籍の電子化はもはや急速に浸透しつつある。世の中のすべてのものが便利なデジタル化に進んでいる。そしてついに教育の現場にもデジタル化の波は押し寄せてきている。教科書がデジタル化されようとしている。便利で経済的だからいいじゃないかという声の元に。ここでよく考えたい。教育の現場に利便性の追求は必要か。教育の現場を経済性でとらえてよいのか。デジタルのメリットは確かに多い。簡単、便利なところは誰にも優しい。しかし、デジタルは人と人が顔をつき合わせて行うコミュニケーションがない。すべて自己完結してしまう。そこには議論もない。デジタル化の大きな波が来ている今こそ、教育について考えるべきだと著者は訴える。戦後教育の失敗により、コミュニケーションを失ってきた日本人が、デジタル化の波にのまれ、さらに大きな過ちを犯そうとしている。日本の教育が危ない。戦後教育の変遷をたどりながら、デジタル教育に一石を投じるための著者渾身の緊急提言! |
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おすすめコメント
デジタル化の波は教育現場にまで押し寄せている!今こそ、教育とは何かを考えることが大切だ!デジタル教科書時代に、教師は必要か!? 学校は必要か!?正解と間違いを教えることが学校教育ではない!
出版社・メーカーコメント
【目次】 1章 教育の現場からの警告、デジタル教育時代の危機 1.悩みが何なのかわからない 2.教育の基本はコミュニケーション 3.教科書デジタル化 4.便利だから危険性も当然ある? 5.メールによるいじめの深刻さ 6.個人譲歩の流出の極限は、「炎上」! 7.ネットでなければ、コミュニケーションできない日本人が増殖 8.若手報道記者の政治家取材も携帯で! の時代 9.電子教科書がもたらすものは・・・・・・ 10.学校へ行く意味は、「刺激」を得るため 11.「正解」と「間違い」だけを教えるのなら、学校はいらない 2章 学校とは何なのか! 教育とは何なのか! 1.勉強ばかりさせて、本当の教育をしない親たち 2.祖母から受けた教えの意味が40歳頃にわかる 3.藤原和弘の「よのなか科」 4.学校の中で「地域」を作った 5.学力最下位に等しい、大阪府の成績向上の取り組み 6.「よのなか科」は本物の、ゆとり教育だった 7.文科省「ゆとり教育」失費の理由 8.絵に描いたもちからリアリズムへ 9.「陰山方式」の成果 10.教育に使う”カネ”がない 11.「教育」とは何なのか 12.戦争は終わった 13.180度変わった価値観 14.「疑う気持ち」が植えつけられた 15.社会主義に絶望した 3章 迷走した戦後の 教育改革 4章 見直される教育ー21世紀-21世紀新時代への教育へ 5.あとがき 本気で日本の教育を考える