• 本

作家たちの戦争

昭和史の大河を往く 第11集

出版社名 毎日新聞出版
出版年月 2011年7月
ISBNコード 978-4-620-32065-6
4-620-32065-X
税込価格 1,760円
頁数・縦 297P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 戦争という時代に生きた作家達は何を考えどんな思いで生きたのか。作家の日記や作品を通して読み解く。永井荷風は人々の心理を蝕む戦火について書き残し、日本の資質が試されていると感じた大沸次郎は軍の非道や庶民のエゴに絶望していく。権力に屈するか反するか。表現の自由の侵害を許さぬ作家の姿を強く訴えている。

    (2011年7月19日)

商品内容

要旨

荷風、大岡昇平、山田風太郎、大佛次郎、丹羽文雄、高見順、島木健作、徳富蘇峰、伊藤整、吉田満…彼らが書かずにいられなかったものとは?昭和史の視点から読み解く作家の日記と作品。

目次

山田風太郎の『戦中派不戦日記』を読む
「戦争に負けると、ああなる」―山田風太郎と中国兵捕虜
八月十日の終戦―山田風太郎の心のなかの戦い
「十五日(水)炎天 ○帝国ツイニ敵ニ屈ス。」
山田風太郎が終生感じた日本人へのもどかしさ
永井荷風の『断腸亭日乗』を読む
荷風が覚悟を決めた昭和十六年六月十五日
「アメリカと戦争するなんて莫迦ですよ」
戦時下、荷風が上野駅地下で見かけた男女
八月十五日、疎開先で知る「日米戦争突然停止」〔ほか〕

出版社
商品紹介

荷風、大岡昇平、山田風太郎、大佛次郎…、昭和史の視点から作家の日記と作品を読み解く画期的な文学論。

著者紹介

保阪 正康 (ホサカ マサヤス)  
ノンフィクション作家・評論家。「昭和史を語り継ぐ会」主宰。1939年札幌市生まれ。同志社大卒。昭和史の実証的研究のため、延べ四千人に聞き書き取材を行い、独力で『昭和史講座』の刊行を続ける。2004年に第五十二回菊池寛賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)