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出雲神話論

出版社名 講談社
出版年月 2019年11月
ISBNコード 978-4-06-517752-5
4-06-517752-9
税込価格 3,960円
頁数・縦 661P 20cm

商品内容

要旨

姉アマテラスに逆らって追放されたスサノヲ。スサノヲの娘スセリビメと結ばれて地上の主として君臨したオホナムヂ(オホクニヌシ)。しかし、その栄華も高天の原の神がみによって打ち砕かれる。この物語はなにを意味するのか。神話の向こうに微かに見える、古代における日本列島の姿を明らかにせんとする、著者の古事記研究五十年余の総決算!

目次

はじめに―古事記を読むということ
第1章 出雲とはいかなる世界か
第2章 さすらうスサノヲ
第3章 母なるカムムスヒ
第4章 オホナムヂからオホクニヌシへ
第5章 オホクニヌシの国作り
第6章 制圧される出雲
むすびに―遺りつづける記憶

おすすめコメント

なぜ『古事記』にだけ出雲神話があるのか、それに続く、俗に「国譲り神話」と称される出雲の滅びの物語にはなにが隠されているのか?

著者紹介

三浦 佑之 (ミウラ スケユキ)  
1946年、三重県生まれ。成城大学文芸学部卒業。同大学院博士課程単位取得退学。共立女子短期大学教授、千葉大学教授、立正大学教授などを歴任。千葉大学名誉教授。専攻は古代文学、伝承文学研究。1988年に『村落伝承論』(五柳叢書)で第5回上代文学会賞を受賞。2002年に『口語訳古事記 完全版』(文藝春秋)を刊行、ベストセラーとなる。2003年、同書で第1回角川財団学芸賞を受賞。『古事記』研究の第一人者にして、通説にとらわれない斬新な論を展開しつづけている。『古事記を読みなおす』(ちくま新書、第1回古代歴史文化みやざき賞受賞)、『風土記の世界』(岩波新書)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)