• 本

園芸家12カ月

改版

中公文庫

出版社名 中央公論社
出版年月 1996年3月
ISBNコード 978-4-12-202563-9
4-12-202563-X
税込価格 545円
頁数・縦 213P 16cm
シリーズ名 園芸家12カ月

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • それでも、希望は手放さない

    チェコの作家・チャペックの『園芸家12カ月』を紹介します。この本との出会いは覚えていないのですが、そのときにあった自分の気持ちだけはよく覚えています。心が弱り、さてここからどこへ行こう? と逡巡しているときにこの本を手にしました。読後、体の底から笑いと勇気がわいてくる瞬間を体験しました。普通に生きてゆくことは本当に難しく、そこで悩んでいる人に読んでもらいたい一級のユーモアエッセイです。最後の言葉がいつも胸にこだましています。「園芸家は未来に生きている」「ありがたいことに、わたしたちはまた一年齢をとる」。(ミシマ社『THE BOOKS』より転載)

    (2013年3月15日)

商品内容

要旨

チェコの生んだ最も著名な作家カレル・チャペックは、こよなく園芸を愛した。彼は、人びとの心まで耕して、緑の木々を茂らせ、花々を咲かせる。その絶妙のユーモアは、園芸に興味のない人を園芸マニアにおちいらせ、園芸マニアをますます重症にしてしまう。無類に愉快な本。

目次

庭をつくるには
園芸家になるには
1月の園芸家

2月の園芸家
花つくりのコツ
3月の園芸家

4月の園芸家
労働の日
5月の園芸家
恵みの雨
6月の園芸家
野菜つくり
7月の園芸家
植物学の一章
8月の園芸家〔ほか〕

おすすめコメント

まずは表紙の絵にご注目。「ふつう、園芸家は尻でおわっている。手と足はカニのようにひろげたままで、頭は馬が草をたべるようなかっこうで、どこか膝のあいだに突っこんでいる。…(中略)…身長1メートル以上の園芸家は、めったに見かけない」。降っても照っても園芸道まっしぐら。彼らの姿はあまりにも愛しい。