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メタルカラーの時代 12 文庫版

空前絶後のスーパー仕事師

小学館文庫 や1−12

出版社名 小学館
出版年月 2006年4月
ISBNコード 978-4-09-408079-7
4-09-408079-1
税込価格 660円
頁数・縦 332P 16cm
シリーズ名 メタルカラーの時代

商品内容

要旨

鉄格子で仕切られた部屋の左奥に安置されている「御神体」は、その外から直視することは許されず、鏡の反射像でしか見ることができない。つくば市の計量研究所。「御神体」は、直径、高さとも三十九ミリ、手のひらに乗る小さな円柱形の金属塊。これこそ、十億分の一キログラムの精度を厳重に守られてきた「日本国キログラム原器」である。長さ、温度、時間、角度の原点モノ作りと維持、そして超微細物質の解明。さらに、アマゾンの日本人が取り組む環業革命の新ムーブメント。文明と大自然の最先端の、経験したことのないドキドキ物語満載のシリーズ第十二弾。

目次

絶対神「キログラム原器」10億分の1キログラムの世界―通産省工業技術院
工業の必須品「マイクロメーター」開発の大使命―ミツトヨ
1000分の6℃まで計測可能「超精度温度計」―田中貴金属工業
誤差10兆分の1秒を実現した「原子時計」―郵政省通信総合研究所
月への打ち込み目指す「微小地震計」―アカシ
「角度の原器」作りも目指す「角度センサ」の製造―多摩川精機
人類が初めて手にした巨大な眼「スプリング8」―高輝度光科学研究センター
日本科学力の勝利「スプリング8」で世界的成果―愛媛大学
和歌山ヒ素カレー事件の謎を解いた「スプリング8」―東京理科大学
日本の高度技術で貢献「アマゾンナマズ資源調査」―三洋テクノマリン〔ほか〕

出版社・メーカーコメント

重さの“絶対神”キログラム原器を守る男たちがいる。また、誤差10兆分の1秒の時計をつくった日本人がいる。日本の工業は、精密な計測値に裏付けられて、その品質を誇ってきた。そして日本は今また、兵庫県の山中に直径437メートルの大型施設「スプリング8」を作り、[人類初の巨大な眼]をも手にした。さらに本書では、南米アマゾンへの現地取材で、自然と人間の共生とそのための技術をリポート。それぞれのメタルカラーたちに聞く、シリーズ第12弾。

著者紹介

山根 一眞 (ヤマネ カズマ)  
1947年東京生まれ。獨協大学ドイツ語学科卒。1998年「メタルカラーの時代」の業績に対し「東京クリエーション大賞」で大賞。2005年愛知万博愛知県総合プロデューサー、中央教育審議会専門委員、宇宙航空研究開発機構嘱託、日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)