• 本

まほろ駅前多田便利軒

出版社名 文藝春秋
出版年月 2006年3月
ISBNコード 978-4-16-324670-3
4-16-324670-3
税込価格 1,760円
頁数・縦 334P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全3件

  • 多田と行天、どっちがいい?

    最近めずらしくミステリーが続いたので、すかっとさわやかな本が読みたくてコレを選んだ。読むのは二回目、5年ぶりぐらい。本屋なのに自分でお金を出して買ったくらい好きな本だ。便利屋の多田のところに行天がころがりこんでくる。ふたりは同級生で、お互い苦い思い出があった。多田は堅実で行天ははちゃめちゃ、この二人のかけあいがおもしろい、おもしろすぎる。また、ふたりとも実に良い男なのだ。挿絵も良い。何度読んでも「やっぱり深いな」と思う一冊。

    (2009年7月25日)

  • 祝直木賞 気楽に読める痛快物語 

    便利屋多田のところに、高校の同級生だった行天が転がり込んでくる。二人に舞い込むさまざまな依頼と事件を、サラッとあるいはいきなり熱く描く。気楽に読めて気分が 明るくなる。中高生だって読めるぞ。宿題の読書感想文にどう?

    (2006年8月15日)

  •  最近、山周賞や直木賞の候補作の著者として名前をのぞかせるようになった、三浦しをんの新作である。面白そうな題名に惹かれて、発売当時から読みたかった本だったのだが、思っていたほど残る印象がなかった。主人公が仕事先で昔の同級生と再会したのをきっかけに、二人の共同生活が始まるのだが、生活も安定しているとはいえず、どちらも過去を引きずっているバツイチという設定が陰を落とし、全体のトーンも、やや暗め。しかし、幸福と再生の結末で、はじめて主人公にとても魅力を感じさせられたのは、さすがにうまい落とし方だと思った。(のり)

    (2006年6月3日)

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商品内容

文学賞情報

2006年 第135回 直木賞受賞

要旨

東京のはずれに位置する“まほろ市”。この街の駅前でひっそり営まれる便利屋稼業。今日の依頼人は何をもちこんでくるのか。痛快無比。開巷有益。やがて切ない便利屋物語。

出版社
商品紹介

東京のはずれに位置する‘まほろ市’の駅前にある便利屋「多田便利軒」に舞いこむ依頼はどこかきな臭い。多田と行天コンビの魅力満点。