
ほどけるとける
出版社名 | 角川書店 |
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出版年月 | 2006年6月 |
ISBNコード |
978-4-04-873696-1
(4-04-873696-5) |
税込価格 | 1,100円 |
頁数・縦 | 175P 19cm |
書店レビュー
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- 平山書店 (秋田県大仙市)
著者の大島真寿美(オオシマ・マスミ)さんは1962年名古屋市生まれ。1992年『春の手品師』で第74回文学界新人賞を受賞。単行本デビュー作は、すばる文学賞最終選考に残った縁で1992年に集英社から出版された『宙(ソラの家)』である。初期は少女を主人公にした青春小説を多く手がけていたが、最近は大人の女性を主人公にした作品も発表しており活躍の場を広げつつある。 さて、今回とりあげる作品は、18歳の美和が主人公。何の展望もないまま、「平和になる」ために高校を中退した美和は様々なアルバイトを経験するが長続きせず、結局お金に困り祖父の経営する銭湯で働き始める。そこで様々な人々と出会う美和だが、相変わらず本人には切迫感などまるでなく脳天気。しかし、美和の友人のライターを追いかけたびたび銭湯に出没していた編集者とふとしたことからつきあい始めたことをきっかけに、自らの能力に気付き、夢を持つようになる。この作品の登場人物たちにはいやみがない。ありふれた光景の中に隠された心遣いを丁寧に掬いあげる技量は、戦慄を感じるほどあざやかだ。特に女性の描き方は秀逸。この作品で星一つ落とした理由は男性の描き方に尽
(2007年6月9日)
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ほどけるとける
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- B・PASS年輪 (滋賀県高島市)
心と体のコリを、少しずつほどけいてくれます。 ヒロインの美和が家族や大和湯の常連客との交流によって、もやもやとした行き場のなさから脱出して、未来へと踏み出していくストーリー。
(2006年10月4日)
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商品内容
要旨 |
平和な気持ちになりたくて、女の子特有の仲良しごっこの世界を抜け出した18歳の美和。夢も希望も自信も失って、祖父が経営する銭湯でバイトをしながら、どうにも先が見えない日々を過ごしていたのだが…。あなたの疲れた心を、そうっとあたためる、やわらかな成長の物語。 |
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おすすめコメント
凝り固まった身体も、こんがらがった気持ちも、やさしくときほぐす。注目の作家が描く、淡くてあまやかな恋と、夢のかけらの物語。