• 本

夜をゆく飛行機

出版社名 中央公論新社
出版年月 2006年7月
ISBNコード 978-4-12-003752-8
4-12-003752-5
税込価格 1,650円
頁数・縦 289P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 2004年『対岸の彼女』にて直木賞受賞以来となる長編作品である。下町の酒屋「谷島酒店」の夫婦とその四人姉妹の日常を描いた作品である。近所の大型ショッピングセンターの開店に気を揉む父、祖母の入院の世話に忙殺される母、昔の恋人と付き合いはじめた既婚者の長女、大学留年中の二女、デビュー作で文学賞受賞したものの次回作が書けずにいる三女、そして物語は大学浪人中の四女の目を通じて語られる。不安定な立場にいるからこそ、心の待避場所が必要だと四女は気づく。それが最も適しているのは一つ屋根の中で暮らした家族なのだということを教えてくれる1冊である。(のり)

    (2007年10月23日)

商品内容

要旨

どうしようもなく、家族は家族。うとましいけど憎めない、古ぼけてるから懐かしい、変わらぬようで変わりゆく谷島酒店一家のアルバム。直木賞受賞後、初の長篇。

おすすめコメント

どうしようもなく、家族は家族−−うとましいけれど憎めない、古ぼけてるから懐かしい。変わらないようで変わりゆく、谷島酒店一家六人のアルバム。直木賞受賞後初の長篇。

著者紹介

角田 光代 (カクタ ミツヨ)  
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年『ロック母』で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)