• 本

新世界より

講談社ノベルス キJ−01

出版社名 講談社
出版年月 2009年8月
ISBNコード 978-4-06-182660-1
4-06-182660-3
税込価格 2,090円
頁数・縦 953P 18cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 想像力が試される

    この本は1000年後の日本が舞台となっている。にも関わらず、描かれる生活描写は(超能力等の描写があったり、特殊な造語を除けば)現代のものと大差は無い。
    本作品には超能力等のSF要素が盛り込まれているのだが、日常を描く過程で徐々に差異・違和感を積み重ねていく事で「超能力」という言葉の持つ異物感を見事に取り払っている。
    とは言え、個人的に多岐に渡る超能力の演出・多くの造語は読者に対してのハードルをあげているように思う。
    しかし、逆に言えば、それらの要素を如何に自分で想像・補完しながら読み進められるかが本書を読む上で重要なポイントであるように思う。
    場面場面の風景・心情を推察しながら読書をする方にオススメな本。

    (2010年10月13日)

商品内容

要旨

1000年後の日本。「呪力」こと、念動力を手に入れた人類は、「悪鬼」と「業魔」という忌まわしい伝説に怯えつつも、平和な社会を築いていた。しかし、学校の徹底した管理下にあった子供たちが、禁を犯したため、突然の悪夢が襲いかかる!崩れ去る見せかけの平和。異形のアーカイブが語る、人類の血塗られた歴史の真実とは。

おすすめコメント

第29回SF大賞受賞!超大作が降臨!!

出版社・メーカーコメント

1000年後の日本。「呪力(じゅりょく)」こと、念動力を手に入れた人類は、「悪鬼(あっき)」と「業魔(ごうま)」という忌まわしい伝説に怯えつつも、平和な社会を築いていた。しかし、学校の徹底した管理下にあった子供たちが、禁を犯したため、突然の悪夢が襲いかかる!崩れ去る見せかけの平和。異形のアーカイブが語る、人類の血塗られた歴史の真実とは!?

著者紹介

貴志 祐介 (キシ ユウスケ)  
1959年、大阪府生まれ。京都大学経済学部卒業。生命保険会社に勤務後、作家に。1996年、『十三番目の人格―ISOLA』が第3回日本ホラー小説大賞長編賞佳作に選ばれる。1997年『黒い家』で第4回日本ホラー小説大賞、2005年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)