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移行化石の発見

出版社名 文藝春秋
出版年月 2011年4月
ISBNコード 978-4-16-373970-0
4-16-373970-X
税込価格 2,305円
頁数・縦 428,17P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 化石の情報を探る

    種から種への移行を示す「移行化石」。ダーウィンの“種の起源”を裏付けるために必要なこのミッシング・リンクが、30年程前から相次いで発見されているのだ。それこそが、進化の中間形態を備えた生物の化石。個々の化石については説明されるが、それを進化という枠の中で統合して考えることを示した本が今までなかったことに著者は嘆き、本書を執筆することとなった。化石発掘がメインと思われていた古生物学も、発生学・遺伝学を取り入れることにより、格段に発展した。人類は、生命進化の必然ではなく、偶然の産物であることを化石から読み取る。これが化石記録が語る真実である、と著者は説く。

    (2011年8月11日)

商品内容

要旨

ダーウィンが『種の起源』で進化論を提唱したとき、もっとも有力な反証となったのは、化石として出土している古代の動物と現生の動物とをつなぐ、「移行期の種」の化石がみつかっていないことであり、それは「ミッシング・リンク」(失われた鎖)と呼ばれた。だが1980年代以降、とりわけ21世紀に入ってから、クジラ、鳥、ゾウなど様々な動物について、「移行化石」が相次いで発見されている―。

目次

序章 「ザ・リンク」はリンクではなかった
第1章 化石と聖書
第2章 ダーウィンが提示できなかった証拠
第3章 ヒレから指へ
第4章 羽毛を生やした恐竜
第5章 哺乳類はどこから来たのか
第6章 陸に棲むクジラ
第7章 百象争鳴
第8章 ウマはなぜウマ面なのか
第9章 ネアンデルタールが隣人だった頃
終章 進化は必然か偶然か

出版社
商品紹介

陸に棲んでいたクジラ、羽毛に覆われた恐竜──ダーウィンが見つけ得なかった進化途上の「移行化石」が、いま次々と発見されている。

著者紹介

スウィーテク,ブライアン (スウィーテク,ブライアン)   Switek,Brian
サイエンス・ライター。ラトガーズ大学卒。同大在学中、教育実習で小学生に進化論を教えようとしたのを校長に止められたことで、進化生物学を志す。現在はニュージャージー州立博物館の助手として化石の発掘に従事するかたわら、ウェブマガジン『ワイアード・サイエンス』内でブログ「ラエラプス」を、スミソニアン博物館のウェブマガジンでブログ「ダイナソー・トラッキング」を連載、また「タイムズ」紙などに進化論や古生物学についての記事を執筆している
野中 香方子 (ノナカ キョウコ)  
翻訳家。お茶の水女子大学文教育学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)