月の上の観覧車
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2011年5月 |
ISBNコード |
978-4-10-468905-7
(4-10-468905-X) |
税込価格 | 1,650円 |
頁数・縦 | 257P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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観覧車は懐かしい人に出会わせてくれる
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- ブックスオオトリ高円寺店 (東京都杉並区)
表題の短編のほかに7編の短編が収まっている短編集。心が擦り減ってしまった主人公に赤い金魚は天然色に戻る縁となるのか…(金魚)主人公の祖父は上海では名の知れたマジシャンだった最後に残ったトランクには…(上海租界の魔術師)離れて暮らす娘と自分を繋ぐ…(チョコチップミントをダブルで)ゴミ屋敷の周辺住民からクレームが入り役所勤めの主人公が出向いて…ラスト暗室の中で見たものは(ゴミ屋敷モノクローム)
(2011年7月12日)
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商品内容
要旨 |
守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢。いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。月光の差し込む観覧車の中で、愛する人々と束の間の再会を遂げる男を描いた表題作ほか、繰り返せない時間の哀歓を描く著者最高の傑作短篇集。 |
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出版社 商品紹介 |
見捨てた故郷、守れない約束、誰かを振り切ってきた記憶。もし人生が二度あれば、自分は許しを乞うのだろうか。繰り返せない時間の哀歓を描く短篇集。 |
おすすめコメント
大切な誰かの面影は、いつも苦い記憶の中。ただ、一心に呼びかける――。もし人生が二度あれば、自分は許しを乞うのだろうか。逃げ出したかった寂しい故郷、守れるはずなどない約束。彼女が隠していた悲しみに、あのころも気付かぬわけではなかったのに……。月光の差し込む観覧車の中で、愛する人々と束の間の再会を遂げる老いた男を描く表題作ほか、もう取り戻せない時間の哀歓が胸を打つ八篇。