書店レビュー
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- 啓文堂書店 三鷹店 (東京都三鷹市)
2012年出版された小説の中で、一番衝撃を受けたのはこの本かもしれません。感動とか、涙とか、そういう、ことばでは表しきれない。
「ことば」とは何か、自分にとって「ことば」と常に生きるとはどういうことなのか。圧倒的に語りかけてくる。
そして読んだ後も忘れることのできない本。傑作。(2013年7月25日)
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ポイントは…登場人物の濃いキャラについていけるか?
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- 金喜書店 (秋田県横手市)
まさにジェットスター小説。読み出しの速度は穏やかですが…最後はG越えです。
著者の挿絵の鮮やかなとかげの皮膚のザラザラ感と昭和50年代の付録の【おかめのふくわらい】の紙のザラザラ感を思い出させる一冊。(2013年5月14日)
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ふくわらい
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- ほんのいえ宮脇書店越谷店 (埼玉県越谷市)
やはり小説はこうでなくてはならない。読んで引き込まれ、読後感も十分にある。これが西加奈子の作品世界なのだろう。一人の女性書籍編集者を主人公にして、ユニークというか個性派ぞろいの登場人物がまわりをうろつく。クセモノ?ぞろいの作家先生とのかかわりの中で、主人公は変化していく。特に後半のもっていき方はあっぱれ。ある意味、異色の小説。それだけ読み逃ししたくない作品だ。
(2013年2月11日)
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商品内容
文学賞情報 |
2013年
第1回
河合隼雄物語賞受賞 |
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要旨 |
マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、書籍編集者の鳴木戸定。25歳。唯一の趣味は、暗闇でのひとり遊び―。 |
出版社 商品紹介 |
主人公は人肉を食べたことで有名な編集者。感情を表さない彼女は猪木に憧れるレスラー等、男性との付き合いで人との距離を縮めていく。 |
おすすめコメント
2013本屋大賞ノミネート作品
人肉を食べたことで有名な編集者の鳴木戸定。感情を表さない彼女は、猪木に憧れるロートルレスラーや盲目の男性との付き合いを通じて、人との距離を少しずつ縮めていく。定の何物にも汚されない真っ直ぐな姿を描くエンタメ小説の傑作。
出版社・メーカーコメント
紀行作家の父から、マルキ・ド・サドをもじって名づけられた鳴木戸定。書籍編集者の定は、身なりに無関心、感情を表さずに人付き合いも機械的にこなす。一方で、彼女は、旅先でワニに食べられて死んだ父親の死肉を食べた女として、世間に名を知られていた。ふくわらいが唯一の趣味である彼女は、猪木になりきれなかったロートルプロレスラーのエッセイを担当することになってから、人との距離を少しずつ縮めていく。「作品を書かせたかったら、今すぐ雨を降らせろ!(またはやませろ!)」という作家の無茶な要望に応え、街でナンパされた盲目のイタリア人(と日本人のハーフ)の男性に処女を捧げる定の、何物にも汚されない真っ直ぐな姿を描くエンタメ小説の傑作。