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一九五〇年代、批評の政治学

中公叢書

出版社名 中央公論新社
出版年月 2018年3月
ISBNコード 978-4-12-005068-8
4-12-005068-8
税込価格 2,200円
頁数・縦 334P 20cm

商品内容

要旨

戦争の時代と戦後の時代を蝶番のようにつなぐ五〇年代は、有り余る出来事のために、ひとつのイメージを与えることに失敗するほかない時代だった。この時期を代表する批評家、竹内好、花田清輝、谷川雁の言葉は、五〇年代思想の特色を鮮やかに映し出す。アジア問題から出発したナショナリスト竹内、地球的視野に立つコミュニスト花田、文化と労働運動のオルガナイザー谷川。思想も活動領域も異なる三人だが、彼らの間には共通するテーマがあった。一つはアジア、もう一つは集団である。三人の批評家の言葉を再発見し、近代の語り方を重層化する試み。

目次

第1章 竹内好
第2章 花田清輝
第3章 谷川雁
第4章 近代の超克

おすすめコメント

竹内好、花田清輝、谷川雁。一九五〇年代に光り輝いていた彼らの言論を取り上げ、政治と文学と社会が相互に陥入していた時代を読む。

著者紹介

佐藤 泉 (サトウ イズミ)  
1963年、栃木県足利市に生まれる。1995年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻は、近代・現代の日本文学。文学博士。青山学院大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)