本書「おわりに」より

こころとからだの元気を作り出すセロトニンは、1950年代に発見されてから、まだ50年ほどしか経っていません。世界中の多くの研究者たちが、そのメカニズムや作用について注目をし、日々研究に励んでいますが、まだまだ解明されていないことがたくさんあります。 本書では、脳内の情報伝達物質としてのセロトニンの働きと、セロトニン神経を鍛えることにより健康な毎日を過ごす方法について述べてきました。毎朝、太陽の光を浴びて、簡単なリズム運動を5分間くりかえすだけという、驚くほど手軽で単純な方法です。 私はこれまでに何度かテレビや雑誌、著書を通してセロトニン・トレーニングを紹介してきました。最初は半信半疑でやり始めた人が、「数ヵ月後にふと気がつくと、自分でも驚くほど元気になっていた」というお便りをいただくことがあります。そんなお便りをいただく度、我ながら「規則正しい生活、自然のリズムに逆らわない生活がいかに大切か」ということに改めて気付かされるのです。お金も時間も努力もいらず、楽しみながら健康になれる「朝の5分間セロトニン・トレーニング」を、ぜひ続けていただきたいと願います。