ラブレス
出版社名 | 新潮社 |
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出版年月 | 2011年8月 |
ISBNコード |
978-4-10-327722-4
(4-10-327722-X) |
税込価格 | 1,760円 |
頁数・縦 | 280P 20cm |
書店レビュー
総合おすすめ度:
全1件
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男って狡いよね〜って思う
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- ブックスオオトリ高円寺店 (東京都杉並区)
性格が正反対の姉妹のまたその子ども達の話。百合子江は優しくて強い。里美は強くて優しい。この姉妹を中心に姉妹のそして親と子の関係が色濃く描かれている。親子の関係が問われる昨今ですが、こんな親子関係もありかと思う。
(2011年10月11日)
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おすすめ度
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商品内容
文学賞情報 |
2012年
第1回
突然愛を伝えたくなる本大賞受賞 |
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要旨 |
馬鹿にしたければ笑えばいい。あたしは、とっても「しあわせ」だった。風呂は週に一度だけ。電気も、ない。酒に溺れる父の暴力による支配。北海道、極貧の、愛のない家。昭和26年。百合江は、奉公先から逃げ出して旅の一座に飛び込む。「歌」が自分の人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢であることを知りながら―。他人の価値観では決して計れない、ひとりの女の「幸福な生」。「愛」に裏切られ続けた百合江を支えたものは、何だったのか?今年の小説界、最高の収穫。書き下ろし長編。 |
出版社 商品紹介 |
戦後の北海道、どん底の家に生まれた百合江は、旅芸人一座に飛び込む。「歌」が人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢である事も知りながら。涙必至。 |
おすすめコメント
愛は要らない、と言える狡(ずる)さも愛が欲しい、と叫べる強さもその女にはなかった。それでも――。父親の酒と暴力に支配される愛のない家――。北海道の開拓村から奉公に出された百合江(ゆりえ)は、旅の一座に飛び込む。「歌」が人生を変えてくれると信じて。押し寄せる波に翻弄されながら一切の打算なく子を守り生き抜いた女の、他人の価値観を寄せつけない「見事」な生が、息もつかせぬ圧倒的な筆力で描かれる。新感覚のストーリーテラー北に現る。