• 本

緘黙 五百頭病院特命ファイル

新潮文庫 か−62−1

出版社名 新潮社
出版年月 2012年2月
ISBNコード 978-4-10-137086-6
4-10-137086-9
税込価格 737円
頁数・縦 418P 16cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • 十五年も沈黙を続ける男はしゃべるのか!?

    序章に語られる人気力士の失踪事件からして、これって本当にあったことだっけ!?と思わずググってしまいたくなるほど各所のエピソードや登場人物が妙にリアルで、最後まで実話を読んでいるような落ち着かない気分でした。あらすじにあるとおり、十五年間も沈黙を続けている患者。その理由は物語終盤でちゃんと明らかになりますが……結局人の心が一番ミステリーということでしょうか。

    (2012年7月16日)

商品内容

要旨

十五年間、無言を貫き続けているという、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実をある事情から受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子―彼らのうちに、新実が自ら築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか?豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、新たな医学エンターテインメント。

出版社・メーカーコメント

十五年間、無言を貫き続けているという、新実克己。「緘黙」としては、もはや世界レベルの症例である。新実をある事情から受け入れた五百頭病院には、いずれも個性的な三人の医師が勤務していた。津森慎二、大辻旭、蟹江充子──彼らのうちに、新実が自ら築いた堅固な城壁を崩せる者は存在するのか? 豊富な臨床経験を持つベテラン精神科医が描く、新たな医学エンターテインメント。

著者紹介

春日 武彦 (カスガ タケヒコ)  
1951(昭和26)年、京都府生れ。医学博士。日本医科大学卒。産婦人科医を経て、精神科医に転進。都立松沢病院精神科部長、都立墨東病院神経科部長、多摩中央病院院長などを経て現在も臨床に携わっている。’93(平成5)年発表の『ロマンティックな狂気は存在するか』で読書界の注目を集める。2006年、短篇集『僕たちは池を食べた』で小説家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)