• 本

歴史としての戦後日本 上

出版社名 みすず書房
出版年月 2001年12月
ISBNコード 978-4-622-03679-1
4-622-03679-7
税込価格 3,190円
頁数・縦 264,29P 20cm
シリーズ名 歴史としての戦後日本

商品内容

要旨

日本の「戦後」はなかなか終わらず、「歴史」として対象化することが、いまだにむずかしい。しかもその間、壊滅的な戦争や革命など“当然至極”の節目もなく、見直す気運も生まれにくかった。本書は、そんな状況に知的な突破口を開く一冊だ。戦後史像を包括的に提示し、それでいて、たんなる通史ではない。現在、アメリカで活躍する第一線の日本近現代史研究者9人が、それぞれテーマを絞り、複眼をもって描く戦後日本。1980年以降、「日本史研究は日本人がやるもの」という通念は完全に覆されたが、本書はそれを実証する、アメリカの日本研究の総決算。上巻には、本書の意図と目的を明確にする、編者ゴードンの力のこもった序論と、ダワー、カミングズ、グラックがそれぞれ刺激的な視角から分析する「戦後史像」、そして経済と社会の構造変化を分析したハインと、ガロン&モチズキの2篇、計6篇を収める。

目次

序論
1 二つの「体制」のなかの平和と民主主義―対外政策と国内対立
2 世界システムにおける日本の位置
3 現在のなかの過去
4 成長即成功か―歴史的にみる日本の経済政策
5 社会契約の交渉

出版社
商品紹介

歴史教科書、靖国問題と戦後日本をめぐる論争が盛ん。第一線の研究者による大学生向け好著。

おすすめコメント

20世紀を、第二次世界大戦が終わった1945年で区切ると、後半部分は戦前より長い。戦後期日本の歴史を体系的、包括的に分析しようとした研究こそが、本書。『敗北に抱かれて』のダワーほか、アメリカの9人の研究者が刺激的な視角から分析する、日本研究の総決算。現在の日本人にもっとも必要な一冊である。全2巻。   2002年best6

著者紹介

ゴードン,アンドルー (ゴードン,アンドルー)   Gordon,Andrew
1952年ボストンに生まれる。1975年ハーヴァード大学修士。1981年同大学博士(歴史・東アジア言語専攻)。1984‐1995年デューク大学で教鞭を執る。現在ハーヴァード大学歴史学教授・ハーヴァード大学エドウィン・O・ライシャワー日本研究所所長。専攻は日本近現代労働運動史。頻繁に来日し、滞在年数は計8年になる
中村 政則 (ナカムラ マサノリ)  
1935年東京に生まれる。1961年一橋大学商学部卒、1966年同大学院経済学研究科博士課程修了。1977年同大学経済学部教授。1999年3月、同大学を定年退職後、同年4月より一橋大学名誉教授。1999年9月より英国オックスフォード大学客員研究員、2000年4月より米国ハーヴァード大学客員研究員を経て、2001年4月より神奈川大学特任教授。専攻は日本近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)