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あのとき、大川小学校で何が起きたのか

出版社名 青志社
出版年月 2012年11月
ISBNコード 978-4-905042-57-0
4-905042-57-7
税込価格 1,650円
頁数・縦 317P 19cm

商品内容

要旨

なぜ、「山さ逃げるべ」という児童の懇願も受け入れず避難が遅れたのか?なぜ、石巻市教育委員会は児童の聞き取り調査メモを廃棄したのか?なぜ、真相解明を求める遺族の声は聞き入れられないのか?膨大な資料開示請求から得た新事実と、行政・遺族双方への綿密な取材によって再検証する、渾身のノンフィクション。

目次

プロローグ 「子どもたちは、見えない魔物に殺された」
釜谷地区と大川小学校―かつて、そこにあった風景
悲劇はどのように伝えられてきたのか
開示された聞き取り調査
「避難途中に大津波」は嘘だった?
ひた隠しにされた被災状況に関する公文書の「嘘」
「校長のひと言」から生じた「人災」疑惑
破棄された聞き取り「証言メモ」
石巻市教育委員会の混乱と逡巡
元指導主事の「証言メモを捨てた理由」
実態を把握していなかった文部科学省
やっと1年5か月後に実現した文部科学大臣視察
現場検証でもうやむやにされた「51分間」
大川小学校大惨事の目撃者たち
子どもの死の意味を問い続ける遺族たち「命の言葉」
生存児童の証言―てっちゃんとおっとうの覚悟
「空白の51分」を再検証する
大川小学校のこれから―いま、ここにある風景
エピローグ「子どもたちに、ひと目会いたかった」

著者紹介

池上 正樹 (イケガミ マサキ)  
ジャーナリスト。1962年生まれ。大学卒業後、通信社の勤務を経て、フリーに。雑誌やネットメディアなどで、主に「心」や「街」をテーマに執筆。1997年から日本の「ひきこもり」現象を追いかけ始める。東日本大震災後は、被災地に入り、震災と「ひきこもり」の関係を調査
加藤 順子 (カトウ ヨリコ)  
フォトジャーナリスト、気象予報士。気象キャスターや番組ディレクターを経て、取材者に。防災、気象、科学を中心にさまざまな形で活動中。2006年より「気象サイエンスカフェ」(日本気象学会、日本気象予報士会)のオーガナイザーも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)