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マティスとルオー 友情の手紙

出版社名 みすず書房
出版年月 2017年1月
ISBNコード 978-4-622-08564-5
4-622-08564-X
税込価格 3,850円
頁数・縦 263,61P 図版19枚 22cm

商品内容

要旨

気質も画風も好対照。そめゆえに惹かれ合い、ライバルとして高め合ってきたマティスとルオー。ふたりはパリ国立美術学校のギュスターヴ・モロー教室で出会って以来、マティスの死の直前まで50年にわたり手紙を交わし、家族ぐるみの交流をつづけた。恩師との思い出、フォーヴィスムの誕生、画商への愛憎、贋作騒動、「聖なる芸術」への熱情―ふたりの巨匠の創作の舞台裏。図版75点、詳細年譜、関連地図を収録。

目次

1906‐07年 サロン・ドートンヌ事件
1930年 ふたりのマティス
1934年 画商との確執
1937‐38年 絵付けと舞台美術
1941年 占領地区と自由地区
1944年 解放前夜
1945年 ボノムという画家
1946年 「黒は色である」
1947年 ヴォラール裁判
1949年 聖なる芸術
1951年 古いなかンま
1952年 ユネスコ世界会議
1952−53年 最後の邂逅に向けて―マティスへの質問状
1954年 エピローグ

著者紹介

マティス,アンリ (マティス,アンリ)   Matisse,Henri
1869‐1954。1869年、ノール県ル・カトー=カンブレジの穀物卸売商人の家に生まれる。1887年パリに出て法律を学ぶが画家を志し、1892年国立美術学校のモロー教室に入る。1905年コリウール滞在中に試みた新印象主義的な表現を経て、同年のサロン・ドートンヌでは「フォーヴ」誕生の中心的役割を果たす。1917年ニース滞在期以降は自然主義的な画風に戻るが、デッサンと色彩とを融合する「切り紙絵」へと到達。1951年のヴァンス礼拝堂はその集大成である
ルオー,ジョルジュ (ルオー,ジョルジュ)   Rouault,Georges
1871‐1958。1871年、パリの家具装飾職人の家に生まれる。1885年ステンドグラス職人に弟子入りするが、絵画専念のため1890年国立美術学校ドローネー教室、92年モロー教室に入る。1903年サロン・ドートンヌ創設に参加。アカデミックな画法は一変し、道化師、娼婦、裁判官など社会的な主題が登場する。1920年代の銅版画集『ミセレーレ』制作以降、マティエールは豊かさを増し色彩はより輝かしくなる。晩年の油彩画は宗教的至高性へと到達した
マンク,ジャクリーヌ (マンク,ジャクリーヌ)   Munck,Jacqueline
現在パリ市立近代美術館学芸部長。専門はフォーヴィスムを中心にした近現代美術史。重要な展覧会を国際的に企画監修
後藤 新治 (ゴトウ シンジ)  
1950年福岡県に生まれる。九州大学工学部卒業後同大学文学部修了。北九州市立美術館学芸員を経て、西南学院大学国際文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)