• 本

マーティン・イーデン

エクス・リブリス・クラシックス

出版社名 白水社
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-560-09911-7
4-560-09911-1
税込価格 3,960円
頁数・縦 478P 20cm

商品内容

要旨

作家を目指す若者の闘いを描いた二十世紀小説の傑作。二十世紀初めのアメリカ西海岸オークランド。労働者地区で生まれ育ったマーティン・イーデンは、船乗りとなり荒っぽい生活を送っていたが、上流階級の女性ルースに出会い、その美しさと知性に惹かれるとともに文学への関心に目覚める。生活をあらため、図書館で多くの本を読み、文法を学んだマーティンは作家を志し、海上での体験、小説や詩を書いて新聞や雑誌に送るが一向に売れず、人生の真実をとらえたと思った作品はルースにも理解されない。生活は困窮、絶望にかられ文学を諦めかけたとき、彼の運命は一転する。『野性の呼び声』で世界的名声を獲得したジャック・ロンドンが、自らの体験をもとに書き上げた自伝的小説。労働者階級に生まれ、独学で自己向上を目指す若者の苦闘、その栄光と悲劇を圧倒的な熱量で描いて、多くの読者の心を揺さぶり続けてきた名作。

おすすめコメント

船乗りマーティンは裕福な家の娘と出会い、新しい世界へ足を踏み入れる。労働者階級から独学で作家を目指す若者の苦闘を描いた名作。

著者紹介

ロンドン,ジャック (ロンドン,ジャック)   London,Jack
1876‐1916。アメリカの作家。サンフランシスコで生まれる。家計を助けるため少年時代から新聞配達や缶詰工場で働き、牡蛎泥棒で悪名を馳せた後、アザラシ猟の船に乗り込み、浮浪者となり全米を放浪、ゴールドラッシュに沸くアラスカにも赴いた。やがて短篇や詩、記事、評論などの投稿を始め、『野性の呼び声』(1903)で一躍流行作家となる。アラスカや南洋を舞台にした作品、動物小説、社会小説、ボクシング物、SF、幻想小説、ルポルタージュなど、多彩な作品で世界的名声を得た。創作、旅行、農園経営と精力的な活動を続けたが、長年の過労と大酒で健康を害し、1916年に尿毒症と鎮痛剤モルヒネの過剰摂取により死去
辻井 栄滋 (ツジイ エイジ)  
1944年、京都府生まれ。現在、立命館大学名誉教授。日本ジャック・ロンドン協会名誉会長。1986年、ジャック・ロンドン・マン・オブ・ザ・イヤー賞受賞。2004年、文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)