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クララとお日さま

出版社名 早川書房
出版年月 2021年3月
ISBNコード 978-4-15-210006-1
4-15-210006-0
税込価格 2,750円
頁数・縦 440P 20cm

書店レビュー 総合おすすめ度: 全1件

  • クララとお日さま

    ノーベル文学賞作家の受賞第一作にして6年ぶりで8作目の新作長編小説とあらば、読まない理由はない。主人公は人工頭脳を持つピュアな心を持つロボットのクララ。ひとりの少女との心の交流が深く突きささってくる。単なる近未来小説ではなかった。誰もがわかる平易な言い回しでメッセージを伝えてくる。それともうひとつ、素敵な装幀が物語の世界をいっそうに引き立てたことに思いがいたる。完成された文学の力を感じられる作品です。

    (2021年5月3日)

商品内容

文学賞情報

2021年 第57回 日本翻訳出版文化賞受賞

要旨

人工知能を搭載したロボットのクララは、病弱の少女ジョジーと出会い、やがて二人は友情を育んでゆく。生きることの意味を問う感動作。愛とは、知性とは、家族とは?ノーベル文学賞受賞第一作、カズオ・イシグロ最新長篇。

出版社・メーカーコメント

子供の愛玩用に開発された人工フレンドのクララ。好奇心旺盛で店のウィンドウから外の世界を観察するのが大好きだ。ある少女の家庭に買われていったクララは、やがて一家の大きな秘密を知ることに……愛とは、知性とは、家族とは? 根源的な問いに迫る感動作

著者紹介

イシグロ,カズオ (イシグロ,カズオ)   Ishiguro,Kazuo
1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された
土屋 政雄 (ツチヤ マサオ)  
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)