• 本

言葉と声音 小説言語ことはじめ

知の新書 J08 Japan/literature L03

出版社名 文化科学高等研究院出版局
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-924671-79-9
4-924671-79-7
税込価格 1,430円
頁数・縦 191P 18cm

商品内容

要旨

「廿一世紀日本語と書記言語の行方」なる壮大なテーマを背景に、近代小説言語の「ことはじめ」を問う野口文学論のエッセンス。幾多の作家たちがさまざまな「声」に耳を傾けたひたむきな姿を、二葉亭四迷・樋口一葉・岩野泡鳴・岡本かの子の四人の場合のうちに眺め取ろうとするトライ・ケースである。

目次

1 言葉と声音―小説言語ことはじめ(初めに聴覚ありき
『たけくらべ』のナレーション―樋口一葉
讃美歌とざれ歌―岩野泡鳴の小説技法
わが名を呼ぶ声―岡本かの子)
2 物語となること(『源氏』はいかにして物語となりしか―石山と横川と宇治)

著者紹介

野口 武彦 (ノグチ タケヒコ)  
昭和12年(1937)東京生。同31‐37年(1956‐62)早稲田大学第一文学部で政治・政党活動に専念。同37‐42年(1963‐67)東京大学文学部・人文科学系大学院で学業に専念。同43年(1968)から神戸大学文学部講師・助教授・教授、2002年定年退官、名誉教授。ハーバード大学客員研究員プリストン大学・ブリティッシュコロンビア大学客員教授を務める。1973年、『谷崎潤一郎論』で亀井勝一郎賞、1980年、『江戸の歴史家』でサントリー学芸賞、1986年、『「源氏物語」を江戸から読む』で芸術選奨文部大臣賞、1992年、『江戸の兵学思想』で和辻哲郎文化賞、2003年、『幕末気分』で読売文学賞受賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)