• 本

経営者報酬の理論と実証

牧誠財団研究叢書 22

出版社名 中央経済社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-502-51731-0
4-502-51731-3
税込価格 4,730円
頁数・縦 231P 22cm

商品内容

要旨

これまでブラックボックスだった日本企業の経営者報酬(役員報酬)の決定方法が、徐々に明らかになってきている。近年の法令の改正により、上場企業においては、経営者報酬の決定方法を詳細に開示することが求められるようになったからだ。しかし、すべての企業が「詳細に」契約内容を開示しているとはいえない。その理由の1つとして考えられるのが、そもそも開示する材料が揃っていないためである。本書では、そうした企業に対して、自社の経営者報酬を決定する際に役立つ情報を提供している。具体的には、経営者報酬の決定に関する理論的なバックグラウンドを示したうえで、有価証券報告書から抽出したテキストデータによる実態調査やケース研究を行い、さらに大規模データを利用した統計的な実証研究等をとおして、「経営者報酬の決め方」を分析・調査し、そのエビデンスを示している

目次

日本企業の経営者報酬はどう決まっているのか?―先行研究と本書の構成
第1部 経営者報酬決定に関わる理論(日本の経営者報酬の開示制度と決定プロセス
経営者報酬研究を支える業績評価の理論
経営者報酬契約での目標設定に関わる先行研究)
第2部 日本企業の経営者報酬契約に関する実態調査(相対的業績評価の利用実態
日本企業での非財務指標の利用例
経営者報酬の没収―日本企業でのクローバック条項の事例
中小企業における経営者報酬の決定要因)
第3部 日本企業の経営者報酬契約に関する実証研究(出る杭は打たれる?日本企業の経営者報酬のベンチマーク
日本企業における相対的業績評価の利用度―テキストベースの業種分類による分析
幸運と報酬―日本における証拠
製品市場の競争と経営者報酬)

著者紹介

〓村 純平 (ハマムラ ジュンペイ)  
関西学院大学商学部准教授。2017年3月に神戸大学大学院経営学研究科にて博士(経営学)取得。2017年4月より桃山学院大学経営学部講師、2020年10月より同大学准教授を経て、2024年4月より現職
井上 謙仁 (イノウエ ケント)  
近畿大学経営学部准教授。2018年3月に大阪市立大学大学院経営学研究科にて博士(経営学)取得。2018年4月より大阪市立大学大学院経営学研究科特任講師、2019年4月より近畿大学経営学部特任講師、2021年4月より同大学講師を経て、2023年4月より現職
早川 翔 (ハヤカワ ショウ)  
流通科学大学商学部准教授。2019年3月に神戸大学大学院経営学研究科にて博士(経営学)取得。2019年4月より流通科学大学商学部講師、2022年4月より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)