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空海

出版社名 講談社
出版年月 2025年5月
ISBNコード 978-4-06-539482-3
4-06-539482-1
税込価格 4,950円
頁数・縦 558P 22cm

商品内容

要旨

日本思想史上最大のオリジネーター/スーパースター空海の生涯、その思想は、疑いもなく現在まで続く。いったい何者なのか!?人間中心主義が限界に達し、世界の滅びが見え始めている。いまあらためて空海を読み直さねばならない。その思想を解きほぐし、生の軌跡を明らかにする。日本固有の宗教、文化、芸術表現の大いなる源泉。弘法大師空海の全貌がわかる記念碑的大著!

目次

序章 即身
第一章 仮名
第二章 虚空
第三章 華厳
第四章 真言
第五章 曼荼羅
第六章 不空
第七章 最澄
第八章 平城
第九章 高野
第十章 天籟

出版社・メーカーコメント

人間中心主義でやってきた世界は繁栄のなかに滅びが見え始めている。人間中心的な世界認識を改めなけれならない。いまあらためて空海を読み直さなければならないのである。空海は二つの「頌」を残した。『声字実相義』と『即身成仏義』の核心をただそれだけで語りきってしまった「頌」(「詩」)である。空海の「詩」は、膨大な仏典を読み解いた上で可能になったものだ。『大日経』と『金剛頂経』の交点、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の交点に、空海は自身の信仰の体系にして思想の体系を築いたのだ。胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅を見れば『大日経』と『金剛頂経』の異なることは明らかである。空海は異なる経典を統合してみせる。生涯を通して宇宙の根源にして意識の根源、さらには身体の根源に位置づけられる「法身」を求め続けた。空海の全貌がわかる記念碑的大著。空海とは何者なのか−−日本思想史最大のオリジネーター・空海の思想に迫る。

著者紹介

安藤 礼二 (アンドウ レイジ)  
1967年、東京生まれ。文芸評論家、多摩美術大学美術学部教授、同大図書館情報センター長。早稲田大学第一文学部(考古学専修)を卒業後、出版社に勤務。2002年「神々の闘争―折口信夫論」が群像新人文学賞評論部門優秀作となる。同作をもとにした『神々の闘争 折口信夫論』で2006年芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2009年『光の曼陀羅 日本文学論』で大江健三郎賞と伊藤整文学賞を受賞。2015年『折口信夫』でサントリー学芸賞と角川財団学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)