• 本

能、世阿弥の「現在」

角川ソフィア文庫 F105−1

出版社名 KADOKAWA
出版年月 2014年4月
ISBNコード 978-4-04-408007-5
4-04-408007-0
税込価格 748円
頁数・縦 201P 15cm

商品内容

要旨

世阿弥が大成した能とはどんな身体芸術だったのか。時間と空間のその時々において新たに変化生成する能は、世阿弥が創りあげた能表現とどう切り結ぶのだろうか。それを面や装束、橋懸かりの記号的な意味、序の舞の身体、ドラマを生み出す仕掛けとしての夢、さらには世阿弥の言葉「花」「離見の見」「幽玄」の真の意味などからとらえなおす。世阿弥が創造した演劇空間としての「現在」に肉薄し、能の見方に新たな地平を拓く。

目次

1 身体へ(面―仮面と身体
序の舞―テキストの空白
一調二機三声―「声」のメカニズム
装束―モードの体系
観世寿夫―私の記憶のなかで)
2 テキストへ(橋―都市への回路
夢―メタ・ドラマ論
物狂い―子供の領分
修羅―「死」のナレーション
「源氏物語」―解体論)
3 世阿弥へ(幽玄―中心としてのセクシャリティー
離見の見―ホリゾントの不在
男時・女時―「都市」の感覚能力
芸―人生論の書き方
花―メタファーの位階)

著者紹介

土屋 恵一郎 (ツチヤ ケイイチロウ)  
1946年生まれ。明治大学法学部卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得満期退学。明治大学法学部教授。専攻は法哲学。法学者、能楽評論家。芸術選奨選考委員、芸術祭審査委員を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)