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核開発時代の遺産 未来責任を問う

出版社名 昭和堂
出版年月 2017年10月
ISBNコード 978-4-8122-1634-7
4-8122-1634-6
税込価格 3,850円
頁数・縦 344,3P 22cm

商品内容

要旨

私たちは未来になにを残すのか!?地球を何度も破壊できるほどに進んだ核の軍備競争は、一方で「平和利用」として輝く未来の夢に浮かされるように、多くの原発や関連施設を産んでいった。これら開発がもたらしたさまざまな施設やその影響は、いまや片づけることのできない「遺産」となって横たわっている。ヒロシマ・ナガサキ、そしてフクシマを抱く私たち日本人こそ、真摯にこの「遺産」と向き合わねばならない。

目次

第1部 「平和利用」への道を開く(アメリカにおける「パワー」としての核―核兵器と原子力
オブニンスク、一九五五年―世界初の原子力発電所とソヴィエト科学者の“原子力外交”)
第2部 核サイトの軌跡(英ドーンレイと「アトミックス」たちの遺産―原子力研究開発拠点と立地地域の関係は如何に展開したか
フランス・マルクールサイトの歴史―核軍事利用から民生利用への変遷
西ドイツ「原子力村」の核スキャンダル―核燃料製造企業の立地都市ハーナウのイメージ ほか)
第3部 核開発の現在と未来(アメリカ合衆国のウラン鉱山・製錬所の社会環境影響―ナバホ先住民族(ディネ)居留地の過去の負の遺産を中心に
フィンランドにおける高レベル放射性廃棄物の表象―冷戦の影響を背景に
オーストリア国民と核技術の半世紀―「原子閉鎖」「原子力なし」の道筋 ほか)

著者紹介

若尾 祐司 (ワカオ ユウジ)  
1945年生まれ。名古屋大学名誉教授
木戸 衛一 (キド エイイチ)  
1957年生まれ。大阪大学大学院国際公共政策研究科准教授、日本平和学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)