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自叙の迷宮 近代ロシア文化における自伝的言説

出版社名 水声社
出版年月 2018年2月
ISBNコード 978-4-8010-0321-7
4-8010-0321-4
税込価格 4,400円
頁数・縦 288P 22cm

商品内容

要旨

自伝、自伝的小説、回想、日記、手紙…過去の出来事を現在に表象によって書き換え、再構成する“自叙”。事実と虚構とが錯綜する多様なその実相を、革命前後の時代を中心とする近代ロシア文化の中に追う。

目次

序―自叙についての迷宮的前書き
宗教説話に滲出する自叙―ポリカルプと逸脱の精神
アレクサンドル・ブローク批評における「同語反復」
亡命ロシアの子どもたちの自叙―学童の回想と文学
ヴァシーリー・トラヴニコフとは誰か?―ホダセーヴィチにおける自叙と文学史の交点
伝記史料とイメージ操作―二十世紀ロシアの作曲家の自叙
自叙は過去を回復するか―オリガ・ベルゴーリツ『昼の星』考
後書きに代えて―自叙と歴史叙述のあいだ

著者紹介

中村 唯史 (ナカムラ タダシ)  
1965年、北海道に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程退学。京都大学大学院文学研究科教授。ロシア文学、ソ連文化論専攻
大平 陽一 (オオヒラ ヨウイチ)  
1955年、三重県に生まれる。東京外国語大学大学院修士課程修了。天理大学国際学部教授。戦間期チェコにおける亡命ロシア文化専攻
三浦 清美 (ミウラ キヨハル)  
1965年、埼玉県に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。電気通信大学教授。中世ロシア史、中世ロシア文学専攻
奈倉 有里 (ナグラ ユリ)  
1982年、東京都に生まれる。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程退学。早稲田大学講師。ロシア詩、現代ロシア文学専攻
武田 昭文 (タケダ アキフミ)  
1967年、栃木県に生まれる。早稲田大学大学院文学研究科博士課程退学。富山大学人文学部准教授。ロシア詩、ロシア近現代文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)